2020年3月19日木曜日

【育苗場】 接ぎ木技術を確立

優良な野菜苗を供給


高品質な苗を組合員に供給しようと、JA松山市の育苗場(高井・松前・久万)は県内JAで唯一、野菜苗の接ぎ木技術を確立している。2月中旬から4月中旬にかけて、11品目、17品種を接ぎ木する。

 接ぎ木は、病気などに強い「台木」に優良品種の「穂木」を接ぎ木することで、品質の良い丈夫な苗を作り、安定生産につなげる。
 高井育苗場では3月上旬にかけて、松山長なす『庄屋大長』を割り接ぎ法でおよそ3万本接ぎ木した。ベテラン作業員が、台木は葉柄1枚を残して基部を水平に、穂木は茎をくさび形にそれぞれ切った後、穴を開けた台木に穂木を挿し込みクリップで固定した。その後、コモや寒冷紗で保温や遮光した養生トンネルに苗を2週間入れ、日中は25度、夜間は20度、湿度は95%に保ち育苗する。芽切りや施肥などを行い、およそ2カ月かけて大苗に仕上げていく。



なすの台木を切る作業員


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