2019年7月31日水曜日

【農業塾】松山長なす良質生産へ

「一芽切り返し剪定」を学ぶ

第3回の農業塾は7月4日、JA松山市の営農センターと松山市生石町の圃場で開き、松山長なすの整枝と剪定をしたほか、各自が栽培する夏野菜の収穫や整枝、除草などを行った。また、9月上旬に植えるキャベツや大根などの秋冬野菜の栽培計画と品目の選定方法を学んだ。

塾生13人は、良質な松山長なすを安定して長期間収穫するために、収穫と同時に枝元の一芽を残して剪定する「一芽切り返し剪定」を学んだ。塾生は当JA営農指導員から剪定する枝や位置などを教わりながら作業した。今後、収穫が続く9月末まで、一芽切り返し剪定を繰り返し行っていく。

塾生の芳野亜季さんは「農業塾で学んだことを復習しながら、家でもトマトとナス、トウモロコシを栽培している。一芽切り返し剪定は難しかったけど、やりながら覚えていきたい」と意気込んだ。

JA営農指導員(右)に「一芽切り返し剪定」を学ぶ塾生

2019年7月16日火曜日

【トマト部会】 「農の匠」活動盛ん!

出荷前に匠が若手に指導


JA松山市が昨年度から取り組む、熟練農家が生産部会の新規栽培者などに栽培技術を伝承する「農の匠」の活動が盛んだ。

久万高原トマト部会は6月14日、同月下旬から始まる出荷を目前に、今年度2回目の圃場巡回を行った。匠の中嶋豊さん(68)と大野弘(ひろむ)さん(80)、当JA営農指導員が2班に分かれて、新規就農者や経験の浅い生産者の圃場で生育状況の確認や、防除や潅水のタイミングを指導した。

8人の圃場を巡回した匠は「適期の管理と栽培指針に沿った栽培ができているか確認した。若手は丁寧に栽培していて、頼もしい」と話した。

就農1年目の久万高原町下畑野川の升田準二さん(46)は「毎日が試行錯誤のため、圃場を見てもらえるのはありがたい。今後は肥料を適期に適量を施し、収穫が終わるまで樹勢を維持していく」と意気込んだ。


新規栽培者にアドバイスをする「農の匠」の大野さん(右)

2019年7月11日木曜日

【拓南】 青壮年部が田植え請負 

俺たちが地域農業を守る!


 青壮年部拓南支部は、およそ40年前から地域の田植えを請け負っている。今年度は5~6月の4日間で、およそ1.2㌶の水田で田植えを行った。景観を守り、地域農業の維持に一役買う。

 きっかけは、同地区の農家が「田植え機は高額だが、使うのは年1回。個々で購入するのはもったいない」と、支部員が所有する田植え機を使って請け負うようになったことだ。

依頼する農家は田植え機を持っていないほか、高齢化により作業の省力化を目指して同支部へ委託している。15年前から委託している村井喬(たかし)さんは「田植えは、まっすぐ植えることや隅まで植えるなど、難しく技術が必要。青壮年部はきちんとやってくれるので助かる」と話す。

 同支部長の泉治雄さん(72)は「請け負う組織がなければ農地がなくなり、宅地化してしまう。市街地の中にある農地を守ることは、水害を防ぐことにもつながる」と地域農業の役割を話す。


農地や景観を守るため、田植えを請け負う青壮年部拓南支部

2019年7月8日月曜日

【茄子部会】 松山長なす良質出荷へ

県内・関西へ90㌧出荷


 茄子部会は6月5日、良質出荷につなげようと圃場巡回とJA松山市の営農センターで出荷協議会を行い、部会員の意識統一を図った。5月中旬から出荷が始まっており、12月上旬までに県内と関西方面に90㌧(前年比117.9㌫)を出荷し、2600万円の販売高を目指す。

 同部会は13支部の49人が216.4㌃で『松山長なす』を栽培する。
今年産は4月上旬と5月上旬の寒さにより一部で生育が停滞したが、病害虫の発生が少なく順調に生育している。

 当日は、当JA営農指導員とともに久米・小野・北伊予地区の部会員3人の圃場で、生育状況や病害虫の有無、防除や潅水などの今後の管理を確認したほか、出荷協議会では等階級などの出荷規格や荷造り時の注意点などを共有した。

 川端正仁部会長(69)は「圃場や天候によって管理方法が変わってくる。適期の管理を心掛け、良質出荷につなげる」と意気込んだ。

生育状況や病害虫の有無を確認する茄子部会員ら


2019年7月4日木曜日

【拓南】 田んぼで運動会

走り回って泥だらけ!


 子どもたちに泥遊びを楽しんでもらおうと、松山市立花の泉治雄さん(72)は毎年、田植え前の田んぼを提供し、うなぎのつかみ取りなどを行う「どろんこ運動会」を開いている。現在は主催を素鵞(そが)公民館に移しており、今年で16回目。自然を感じながら、田んぼの中を走り回れるよう、地域が協力し運動会を行う。

 6月2日に松山市立花の田んぼ5アールに子どもおよそ100人が集まった。子どもたちは体につけた紐を奪い合う「しっぽ取りゲーム」などをして田んぼの中を走り回ったほか、「うなぎのつかみ取り」では、田んぼに放ったうなぎおよそ100匹のつかみ取りにチャレンジした。
参加した山﨑兼嗣(かねつぐ)くん(8)は「うなぎを4匹つかまえた。お母さんにさばいてもらって食べる」と笑顔で話した。

 泉さんは「松山で泥遊びのイベントは少ないと思う。普段泥だらけになると怒られるけど、年1回は思う存分、楽しんで」と笑う。


泥だらけになりながら、うなぎをつかまえる子どもたち

2019年7月1日月曜日

【JA】 体力をつけて若返ろう!

小野地区で健康体へ


 JA愛媛厚生連の「健康増進特別指定地区」に選ばれた、JA松山市の小野地区で5月30日、第1回目の活動が始まった。今年度のテーマは「体力」。60歳以上の組合員や地域住民でつくる若返り倶楽部のメンバーが、体力測定を行って自身の体力・運動能力を把握した。今後、月1回の活動を通し、バランスの良い体力を身につけ健康増進を目指す。

 同倶楽部のメンバーは、JA松山市の女性部の小野・川上支部や地域住民など、計52人の女性。年間ごとに「体力」「知力」「気力」とテーマを決め、2021年度まで3年間活動する。今年度は、オリジナル体操や骨密度測定、料理教室などを行う。

 同日の体力測定では、長座体前屈や上体起こし、握力など7種目を行った。
参加者は「普段から農作業で体を動かし、食事にも気をつけている。活動を通して、これからどれだけ体力がつくか楽しみ」と話した。


上体起こしなど体力測定に汗を流すメンバー

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