2021年1月29日金曜日

【営農】 タイムリーな営農指導を!

 産地の維持・拡大に向け支援


JA松山市は来年度、営農指導を強化するとともに、主要品目の新規栽培者の掘り起こしや、既存栽培者の規模拡大、栽培管理への作業支援などに力を入れる。生産部会からは、ITやドローンの導入、はだか麦への補助金、面積あたりの収量増加への取り組みなどの要望があがった。


 当JAは、生産現場へ出向く営農指導はもちろん、市況や適期の栽培管理などをタイムリーに情報共有できるスマートフォンでの情報配信も進めていく。また、品種の更新や好天の影響で豊作となったはだか麦においては、国に補助金制度の改定や備蓄、販売方法について関係機関を通じて継続的に提言する。地元企業には、加工品の開発や使用を働きかけ消費拡大を目指す。


 阿部和孝組合長は「持続可能な農業を実現させるため事業改革を進めながら、営農指導力を強化させ、農業者の所得増大や農業生産の拡大につなげていく」と話す。

 

生産部会長(手前)が出席し、今年度行った自己
改革の取り組みや来年度の方針を協議しました


2021年1月15日金曜日

【白葱部会】 3月中旬まで続く

 甘みのあるエコ白ねぎ出荷最盛

 JA松山市管内で1月中旬、県が定める化学合成農薬と化学肥料を5割以上削減する「エコえひめ」で栽培した白ねぎが出荷最盛期を迎えている。軟白部分の伸長が遅れ、昨年より2日遅い出荷だが、甘みの強い仕上がり。3月中旬にかけて、関西と地元方面に3万4,000箱(3㌔/箱)を出荷していく予定だ。


 今年産は、梅雨の長雨により一部で生育が遅れているが、目立った病気の発生はない。最盛期には、日量1,000箱を出荷する予定だ。
同部会は大政屯(たむろ)部会長を筆頭に、松山市・東温市・松前町の75人が5.9㌶で、白ねぎ『夏の宝山』を栽培している。


 出荷初日の昨年11月27日には、当JA川上農産物集荷場に、東温市南方の髙須賀瑞夫さん(76)が梱包し箱詰めした白ねぎを運び込んだ。当JA職員が目視で等階級を確認し、関西方面へと出荷した。

 

出荷初日に、エコ栽培した白ねぎを運び込む髙須賀さん

2021年1月12日火曜日

【川上】 ハーブで地域盛り上げたい

 「東温かんきょう農園」体験好評


 東温市下林の渡部寛行さん(81)、嬌子さん(73)夫妻が立ち上げた「東温かんきょう農園」で行う、ハーブの摘み取りや小物づくりなどの体験教室が好評だ。地元の小学生や東温市生活研究協議会の会員などに、二人が栽培するハーブの魅力を伝えている。大好きなハーブで地域おこしをしたいと考える。


 嬌子さんは植物を育てるのが好きで、30代でハーブの栽培を始めた。現在、およそ10㌃にミントやティーツリーなど30種類ほどを育てる。同農園は5年前に設立。ハーブコーディネーターの資格も取得している。


 昨年12月上旬には、同協議会の会員に渡部さんが栽培し乾燥させたラベンダーやローリエなど6種類のハーブや葉、花を入れた室内香「ドライポプリ」の作り方を教えた。参加者は「ハーブは多くの種類があることを知った。よい香り」と話す。

 

今後も夫婦で力を合わせて、ハーブの魅力を多くの人に
伝え、地域の活性化につながることを夢みる渡部さん

ポプリ作りを楽しむ会員に、作り方を教える渡部さん(奥)

2021年1月7日木曜日

【女性部】 コロナ差別なくす

 シトラスリボンで意思表示


 新型コロナウイルスの感染者や医療従事者への差別をなくそうと、JA松山市女性部は昨年12月下旬、松山市三番町の当JA本所で、シトラスリボンのストラップを作った。国連が定めるSDGs活動の一環として行い、支部長はリボンを早速身に付け、差別をしないと意思表示した。


 シトラスリボンプロジェクトは、コロナに感染しても誰もが地域で笑顔の暮らしを取り戻せる社会を目指そうと、愛媛から全国に広まっている運動だ。柑きつをイメージしたシトラスカラーのひもなどで、「地域」「家庭」「職場(学校)」の3つの輪を結ぶデザインだ。


 当日は正岡博美部長が講師となり、支部長8人に作り方を説明した。叶結びでリボンを完成させ、支部長は早速スマートフォンに付けた。
正岡部長は「皆の願いが叶うように、叶結びでリボンを作った。玄関などにつけて意思表示し、その思いを皆に広めよう」と話した。

 

長いひもを使って、作り方を説明する正岡部長(右)



2021年1月4日月曜日

【営農】 アシストスーツ試着会好評

 腰の負担軽減を体感


 農作業や重量物の持ち上げ時などにかかる腰への負担を軽減しようと、JA松山市は昨年11月中旬から12月中旬にかけて、アシストスーツの試着会を開いた。アシスト力の異なる計3種のスーツを用意し、生産者は着用して効果を実感し、10人が購入した。生産者の作業負担の軽減を図る。


 当JAは、理事からの要望を受け、松山市・東温市・松前町の計6支所で試着会を開催。同スーツは、人工筋肉やバネの動力を用いて、荷物の上げ下ろしや草刈りや施肥時などにかかる腰の負担を軽減するものだ。


 ㈱金井商会と㈱一色本店が参加者にスーツの使い方や効果を説明。肥料を持ち上げ、アシスト力を体感した参加者は「腰が支えられるので、腰を痛めにくい」と購入した。
両社は「スーツを着用し作業すれば、作業時に腰をサポートできるので、腰痛の予防になる。生産者が長く営農活動できるよう役立ててほしい」と話す。

 

スーツを着用し、アシスト力を体感する参加者


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