2019年1月21日月曜日

【久万高原町】 上浮穴高校生が久万茶で佳作!

地元愛たっぷりの「チェックケーキ」


久万高原町にある愛媛県立上浮穴高等学校のライフデザイン部は、㈳家の光協会が主催する「ザ・地産地消 家の光料理コンテスト」のスイーツ部門に、同町特産の久万茶で作った「チェックケーキ」を出品し、佳作を受賞した。今後も、茶などの特産品をピーアールしていく方針だ。

 同コンテストには、同部で祖父母が茶農家の大崎阿実さん(16)と、猪森琴羽さん(16)、入江彩美さん(15)、中田光咲さん(16)で結成した「お茶娘(ちゃこ)」がケーキを出品。特産の久万茶を使うことを決め、先輩から助言を受けながら、「チェックケーキ」の試作を開始した。
 同ケーキは、同町特産の久万茶と愛媛県産の卵、牛乳を使用。久万茶の緑茶と抹茶パウダーを練り込んだ生地と、純ココア入りの生地をそれぞれ厚さ半分になるようカットし、3つのサイズにセルクル型で切り抜き、色違いの生地を交互にはめて組み合わせる。縦に積み重ねてカットすると、断面が緑と茶色のチェック柄を織りなす。

当初は、茶葉をすり鉢で細かくし生地に混ぜ込んだが、苦みや茶葉が口の中に残ったため緑茶とパウダーに変更した。生地の接着に生クリームを使うことやセルクル型を使って型を取ること、甘すぎないように生クリームの砂糖を減らすなど、5~6回ほど試作して、2ヵ月かけて納得の品を完成させた。
大崎さんは「祖父母が茶農家なので、お茶を使おうと思った。祖父母に受賞を伝えたら嬉しそうだった。地元に貢献できたと思う」と微笑んだ。


佳作を受賞した上浮穴高校生作の、特産の久万茶などを使った「チェックケーキ」


チェック柄になるよう、色違いのスポンジを組み合わせていきます

2019年1月18日金曜日

【JA】 基盤回復させ、産地を維持

JAが農業経営へ


 JA松山市は今年度、JA自らが行う農業経営に乗り出した。管内の圃場を賃借して寒玉キャベツや冬春レタスを栽培し、品質や収量向上につながる効率的な栽培体系を確立させるほか、種子生産も行う。担い手や新規就農者に技術や経営指導を行い、産地の維持・拡大を図る。

 同取り組みは、第8次中期営農振興5ヵ年計画(2016~20年度)に基づく。昨年7月の通常総代会で「農業経営規程の設定」が可決・承認され、8月上旬に行政庁の認可が下りたため、事業を開始した。

 今年度の実証圃場は松山市高井町の25㌃。肥大や貯蔵性の良い品種など計6品種の寒玉キャベツを試験栽培している。中耕培土や排水を徹底するなど、品種試験や管理方法を実証していく。当JAの岡田明夫常務は「JAが圃場で実証し、効率的な栽培体系を助言・指導する。生産者の所得向上につなげていく」と話す。

今年度、JAが着手した農業経営


2019年1月15日火曜日

【明神】 防災力を強化

“いざ”という時の簡単な災害食


 年末年始にかけて増える火災への対策や、防災につながる知識を深め、危機管理能力を高めたい―女性部明神支部は12月14日、久万高原町下野尻の久万高原町消防署で防災研修を行った。簡単にできる災害食づくりを学んだほか、住宅用火災警報器の点検や設置場所の見直し、救助袋や避難ばしごの避難器具を体験した。

 研修には9人が参加。講師の同署消防司令補の池田信行さんが考案した災害食は、簡単にできて洗い物を極力出さず、自宅にあるもので作れる。
 例えば、ご飯はポリ袋に米1合と水210㍉㍑を入れて袋をしばり、沸騰させた鍋に30分入れるだけで炊き上がる。
 参加者は「災害時はパンが多く、温かいものが食べたくなると聞いたので、災害食はとても勉強になった」と話した。



ポリ袋を使った簡単な災害食づくりを体験する支部員


2019年1月10日木曜日

【JA】 被災園地を支援したい!

“まつやまみかんボランティア”が活躍


 JA松山市と松山市は、JAえひめ中央と共同で、西日本豪雨で被災したかんきつ農家を支援する「まつやまみかんボランティア」の活動を行った。同市が市内から募集したボランティアや同市、愛媛県職員、JA職員有志が、12月1日から23日の土・日曜日にかんきつを取り除く作業などを手伝った。作業支援を通して、復興を後押しする。
 同活動は、収穫シーズンを迎えても被災地ではモノレールの復旧や土砂の撤去作業が続いているため、農家をサポートしようと、市内在住の15歳以上を対象にボランティアを募集した。
期間中は、興居島や中島などで、1日当たり30人のボランティアが作業した。

JA松山市のかんきつ農家3人の園地にもボランティアが入った。
 初日には、土砂が流入しスプリンクラーやモノレール、樹体が流出し、およそ20㌃が被災した泊地区の園地に、地元の大学生である新岡明浩さん(21)とJA職員がボランティアに入った。防除や摘果ができず、出荷できない7㌃分の伊予柑の園地で、一つずつ伊予柑をハサミで取り除く作業にあたった。
参加した大学生は「実際に被災地に来て被害の大きさに驚いた。作業は大変だが、少しでも農家さんの役に立ちたい」と黙々と作業し、全ての伊予柑を取り除いた。
支援を受けた農家は「来年度に少しでも良質な伊予柑をならせるための大事な作業を、手伝ってもらえて本当に助かった」と話した。


出荷できない伊予柑を全て取り除く“まつやまみかんボランティア”


土砂が流入し、モノレールやスプリンクラーなどが流され、今もなお復旧作業が続く園地

2019年1月7日月曜日

【久万高原町】6次産業化で久万を活性化

売れる漬物を探せ!

久万高原町は11月22日、同町入野の道の駅天空の郷さんさん内のレストランで、「第1回久万高原町漬物発掘コンテスト」を開いた。同町の漬物文化に着目し、6次産業化を図り、同町を活性化させる狙い。コンテストにはJA松山市の組合員なども出品。41の中からグランプリは同町の調理師、渡部真二さんが作った「イタドリの中華漬」が選ばれた。同町は商品化を検討し、特産にしたい考えだ。

グランプリ「イタドリの中華漬」

応募のあった漬物は、ハクサイやダイコン、イタドリ、トマト、ピーマンなどを使った工夫された品々ばかり。「買いたい」を基準に一般審査員30人が食べ比べ、9品を選出。専門審査員7人が市場性や将来性、味など商品化を視野にグランプリ1点と金賞3点を決めた。

女性部明神支部の「愛菜ピーマンこうじ漬⁉」などが賞に選ばれた。

金賞 女性部明神支部の「愛菜ピーマンこうじ漬⁉」


久万高原町の食材で作った漬物を試食する一般審査員

2019年1月4日金曜日

【岡田・松前】「岡田もち」知ってほしい!

知名度向上へ販促強化

岡田・松前うまい米作り部会は12月9日、(株)松山生協岡田店で「岡田もち」の販売促進イベントを開いた。もちの需要期である正月前に、岡田もちの知名度向上と地産地消を目指し、今年度で13回目。来場者につきたての岡田もち2個入り計700袋を無料配布し、行列が絶えないほど人気を集めた。

「岡田もち」はツヤと粘りが強いのが特徴。同部会役員18人が、90kg分の岡田もち『クレナイモチ』をきねと臼を使ってつき、試食販売をしたまた、地元の小・中学校の6校で学校給食に使用され、農薬と化学肥料をそれぞれ5割以上削減して栽培する松前育ち『にこまる』も販売した。

同部会は、19人が7.3ヘクタールで岡田もち『クレナイモチ』を栽培する。部会長の豊田年秋さん(79)は「今年度は事前にテレビで告知したため、多くの方が来てくれた。今後も続けたい」と話した。

「岡田もち」を手際よく丸める部会役員ら

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