2020年12月28日月曜日

【川上】 新年を華やかに迎える

寄せ植えづくり好評


 新年を華やかに迎えようと、JA松山市女性部川上支部の家庭菜園グループは毎年12月、正月用の寄せ植え作りを行っている。8年前から行っており、正月前の恒例行事として部員も楽しみにしている。寄せ植えを通して、部員同士の交流も深めている。


 昨年12月15日には、愛媛県園芸文化協会の甘井清久会長を講師に招き、バランスの良い植え方や今後の管理方法を教わった。メンバーは鉢に鉢底石と土を入れ、葉ボタンや松、プリムラ、アリッサムなど計7種類の花苗を植え付けた。講師からアドバイスをもらいながら、草丈の高いものは後方に、低いものはその周りに配置し、バランス良く仕上げた。各自持ち帰って自宅に飾り、正月を迎えた。


同グループ代表の大石洋子さん(64)は「皆それぞれ華やかに仕上がった。これで良いお正月が迎えられそう」とほほ笑んだ。

 

華やかに仕上がった寄せ植えを眺める大石さん(右)


2020年12月25日金曜日

【北伊予】 正月定番の味を後世へ受け継ぐ

 郷土料理「緋の蕪漬け」


 正月の食卓を彩る「緋の蕪(かぶら)漬け」―JA松山市女性部北伊予支部の加工グループはおよそ15年前から、松山の郷土料理「緋の蕪漬け」を作っている。人口着色料は一切使っておらず、緋の蕪に含まれるアントシアニンがカボスと反応し赤色に染まる。同グループで代々受け継がれている味と、地域の文化を守っていく。


 緋の蕪漬けには、同支部長の早瀬和子さん(67)など、部員が栽培した緋の蕪とカボスを使う。水につけて一晩あく抜きした緋の蕪を、切って二晩塩漬けにする。砂糖や酢、カボス、トウガラシを混ぜ、緋の蕪と混ぜ合わせ2週間ほどつけておくと完成だ。


 昨年12月3日には同グループの4人が、11月末から準備しておいた緋の蕪18㌔を調味料と混ぜ合わせた。代表の有吉恭子さん(67)は「緋の蕪を漬けると、お正月を感じる。代々受け継がれており、この辺りは少し甘めの仕上がりなんよ。今年もよくできた」とほほ笑む。

 

毎年12月になると、正月に向けて
「緋の蕪漬け」を作る北伊予支部



2020年12月11日金曜日

【興居島】 柑きつ農家でパン屋

 シュトーレンに興居島の魅力詰め


晴れの日は「農家」で、雨の日は「パン屋」。ドイツの伝統的なクリスマスの焼き菓子「シュトーレン」を手作りし、11月にネット販売したのは、松山市の興居島に住む山中美佳さん(41)だ。自身が栽培した伊予柑の規格外品を有効活用しようと、ピールにし練り込む。

 今年度分の予約は終了したが、「クリスマスシュトーレン」2個入りを3,080円(税込・送料別)で販売。来年は11月中旬から末にかけてホームページで予約を受け付け、12月中旬頃に発送する予定だ。来秋は自家製の伊予柑ピールやレモンピールを入れたチョコ味のシュトーレンの食べ比べセットの販売も予定する。

 シュトーレン1個につき、伊予柑ピールは20㌘入っており、イチジクやレーズン、くるみ、アーモンドは76㌘も入る具沢山のシュトーレンだ。ピールの風味を生かすために、スパイスは控えめにし、仕上げている。


シュトーレンを手作りし販売する山中さん

2020年12月8日火曜日

【はだか麦】 国へ緊急支援を要請

 愛媛の誇り「はだか麦」を全力で守る!


生産量日本一を誇る愛媛県のはだか麦が、新型コロナウイルスの影響による需要減少と、豊作により在庫過剰となっていることを受け、JA愛媛中央会とJA愛媛農政対策協議会は10月上旬、国へ緊急支援対策を要請した。販売実績に基づいて支払われる国の交付金について、出荷した麦全量が交付金の対象となる制度の構築を要望。伝統ある産地の維持を図っていく考えだ。


 愛媛県のはだか麦は33年連続日本一(令和元年産)の生産量を誇り、JA松山市はJA周桑に続く産地だ。麦は生産費が販売額を大きく上回っており、国の畑作物直接支払交付金などがなければ、赤字になってしまう。販売実績に基づいて交付金が支払われるため、現在在庫過多となっている収穫量の1/4以上にあたる1,500㌧の麦は給付金がおりない。


 これまではだか麦は需要に対して生産が追い付いておらず、JAは生産拡大を進めてきた。令和元年、2年度は生産者の管理徹底と天候にも恵まれ、豊作となった一方で、コロナによる需要減で供給過多となった。3年産も続いて豊作となれば、前年の在庫を抱える実需者からの購入数量は少ないと予想される。

 これを受け、当JAは10月上旬の4日間、生産者を対象に説明会を開き、需給バランスが崩れている現状を伝えた。JAとしては、国が食料自給率の向上に向け、麦・大豆の生産拡大を進めていることや、麦の作付けを一度やめると産地を元に戻すのは困難であることを踏まえ、2年産並の作付維持をお願いした。

JA愛媛中央会で開かれたはだか麦需給に関する緊急要請集会には、塩﨑恭久衆議院議員や山本順三参議院議員などが出席。県下JAを代表し当JA岡田明夫専務が現状と課題、農家からあがった意見などを説明したほか、JA愛媛中央会の西本滿俊会長が麦の用途変更や年度を越えた販売でも交付金を支払うこと、学校給食への導入などを要請した。

 11月初旬には両国会議員とともに、西本会長やJA全農えひめの菅野幸雄会長が、野上浩太郎農水大臣へはだか麦需給改善対策に関する陳情をした。

 

県下JAを代表して、国会議員にはだか麦の
現状と課題などを説明する岡田専務(左)

2020年12月4日金曜日

【小野】 地域をつなぐ風物詩

 日本の花「菊」が114鉢ズラリ


JA松山市女性部小野支部の菊グループは11月10日から13日にかけて、当JA小野支所で菊の展示会を開いた。部員が丹精込めて育てた計114鉢の白や黄などの華麗な菊が並び、地域住民を楽しませた。


展示会には部員8人が、花弁が幾重にも重なった20㌢以上の大きさの大菊「厚物(あつもの)」や、花弁が筒状で細い大菊「管物(くだもの)」、小菊の3種類を出展した。訪れた人は「毎年来ている。色とりどりできれい」と菊を眺め写真を撮って楽しんだ。

例年、1日限定で開くが、今年は3密を避けるために小規模で行い4日間に分けて開催。初日のみ部員が栽培した野菜や同支部手芸部手作りのマスクやバックなども販売した。


代表の家久洋子(ひろこ)さん(73)はメンバー最多の21鉢を出展。「猛暑の影響で茎が伸びず出展数は少ないけど、色づき良く仕上がった」とほほ笑む。

 

支所前にずらりと並んだ菊。来店者の目を楽しませました


2020年12月1日火曜日

【石井】 野菜作りに欠かせない!

 女性部が「ぼかし」作り


JA松山市女性部石井支部の健康ライフグループは11月10日、もみ殻と米ぬかをEM菌で発酵させた有機肥料「ぼかし」をおよそ100㌔作った。同支部は25年以上前から作り続けている。おいしい野菜ができると評判で、多くの部員の間で家庭菜園などにぼかしを使うことが浸透している。


各地区の代表者10人が支所に集まり、30分かけて材料を手で丁寧に混ぜ合わせた。ビニール袋に詰めて各自が持ち帰り、3か月間発酵させると、ぼかしが完成する。今後は、参加した部員が中心となって、6地区でもぼかし作りを行っていく予定だ。
参加者の白川美智子さんは「多くのぼかしは、町の花壇に使うんよ。よく育つし、きれいに咲くけんね。家庭菜園に使ったら野菜がおいしくなる」と話した。

 

材料を混ぜ合わせ、ぼかしを作る女性部員

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