2020年9月17日木曜日

【育苗場】 10月初旬にかけて、およそ11万本

生産部会に良質なブロッコリー苗供給


 JA松山市の高井育苗場では8月下旬から10月初旬にかけて、生産者にブロッコリー苗を引き渡している。当JAブロッコリー部会員のおよそ6割にあたる33人が苗を注文。およそ10万9,800本を供給する。茎がかたくて根張りが良く、節間が詰まった良質な苗に仕上がっている。

同育苗場は、生産者が苗を定植する時期から逆算し8月上旬から9月中旬にかけて、『おはよう』『ファイター』『ピクセル』などの品種を播種する。ハウス内で管理し、しおれないように日中は遮光するほか、土壌の状態や葉色を見て、潅水したり液肥を散布したりしている。水や肥料をやりすぎると徒長するため、苗の状態を見ながら調整している。また、病害虫が発生しないよう、定期的な防除も行っており、今年も順調に生育し良質な苗に仕上がっている。

生産者は受け取った苗を順次定植し、11月下旬から来年2月にかけてブロッコリーを収穫し、当JAへ出荷する予定だ。
同育苗場の本田美雄場長は「多くの部会員から苗の注文があり、『苗の品質が良い』という声をいただいている。生産者は機械を使って植える人もいるので、しっかりと根が張った丈夫な苗を作っている。苗の良しあしは、作物の生育はもちろん、生産者の収入に直結するため、油断せず細心の注意を払って管理し、良質な苗づくりに努めている」と話す。

同育苗場ではそのほか、キャベツやハクサイ、ナス、イチゴ、ユーカリ、タマネギなど、年間を通して育苗している。生産部会員や女性部、組合員などに引き渡す。


生産者に引き渡すブロッコリー苗の管理をする本田場長

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