2019年4月15日月曜日

【蚕豆】 三粒莢や収量増を実感

ソラマメ摘花作業に力


 蚕豆部会長の弓立達夫さん(74)は、ソラマメの品質と収量向上を目指し、特に摘花作業に力を入れている。中段より上の花芽を摘花することで、収穫後期にも二、三粒入りの充実したソラマメが収穫できる。「これまで収穫後期は一粒などのSサイズしか採れんかったけど、摘花すると樹のスタミナが保てるので、最後まで良質な莢が実る」と成果を感じている。

 弓立さんは7~8年前、篤農家が摘花作業をしていると聞き、自身も圃場の一部で試験的に実践。品質や収量の良さを実感し、すぐに全圃場で取り入れた。
 摘花は、収穫時期が後期になる中段より上の花芽に行う。一節に咲く4~5花を基部に近い二花だけ残す。曲がり莢や養分の分散を防ぐことができ、充実した粒莢が多く収穫できる。
弓立さんは今年度、13㌃で1400本を栽培。5月中旬にかけて、Lサイズを中心におよそ1.5㌧を出荷する予定だ。

産地をけん引する部会長として、良質出荷にこだわる弓立さん

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