2020年6月8日月曜日

【○久久万高原トマト部会】 令和二年度の「農の匠」が始動

匠の技術を次世代へ継承


 ○久久万高原トマト部会は5月21日、同部会の新規就農者や若手農家を対象に、熟練農家が栽培ノウハウを指導する「農の匠」を開始した。同部会の匠は年に3回ハウスを巡回し、培った経験と技術を伝え、品質や収量の向上を目指す。

 匠の大野千代利さん(73)と中嶋豊さん(68)は同日、ハウスを3件ずつ訪れ指導した。今年から匠に就任した大野さんは、茎や葉の色を観察し、「定植後1~2週間は花や茎の生長に影響を与えるため、土壌の水分量や肥料の量が重要になる」と話した。大野さんは「技術だけでなく、良質なトマトを作るという意識も次の世代の農家に継承したい」と決意を新たにする。

 匠から指導を受けた就農2年目の升田準二さん(47)は、「一人では判断できないことをアドバイスしてもらい、参考になった。匠に指導してもらうことで安心感を得られる。品質と収量向上につなげたい」と目標を掲げた。


状況確認をしながら、説明する匠の大野千代利さん(右)

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