2019年3月18日月曜日

【営農】 営農支援を強化

生産部会役員から要望聞く


 JA松山市は2月22日、松山市三番町にある本所で営農推進会議を開いた。
毎年、年度末に同会議を行い、生産部会役員に営農事業の実績と来年度の方針を報告している。また、各部会の要望や抱える課題を聞き、今後の営農事業に反映させている。各部会からは、生産資材のコスト低減や苗の早期生産、営農指導体制の在り方、生産拡大に向けた広報活動などの要望が上がった。同JAは、農業者の所得増大と農業生産の拡大に向け、支援をより一層強化していく。

 同JAは今年度、基幹作物の産地維持・拡大を図ろうと、新たに二つの事業に乗り出した。一つは、熟練農家が生産部会の若手農家などに栽培ノウハウを指導する「農の匠」制度。同JAが6つの生産部会の熟練農家11人を、匠として委嘱した。匠は圃場巡回などを通して栽培技術の伝承に力を入れており、若手農家から好評で手応えを感じている。来年度は要望に応えて、一部品目で指導期間の延長や講習会の開催数を増やす予定だ。

 もう一つは、同JA自らが行う農業経営だ。同JAが管内の圃場を賃借し、寒玉キャベツを栽培。圃場での品種試験により、品質や収量向上につながる栽培体系を確立させ、生産者に的確な指導・助言をし所得向上につなげる。種子生産やレタスなども栽培していく。

2019年度は引き続き、新規就農者の育成や農業機械のリース事業、「農の匠」による実践的な営農指導、水田をフル活用する複合経営の推進、販売力の強化などに力を入れていく。生産・経営の両面からサポートしていく方針だ。
 会議では、18部会の役員や市場関係者、JA役職員などおよそ60人が出席し、意見交換をした。

阿部和孝組合長は「自己改革の基本方針にも策定している『将来にわたり、安全・安心な農産物を消費者へ提供できる、持続可能な農業を実現する』ために、農業者の所得増大と農業生産の拡大、地域の活性化に取り組んでいく」と話した。


営農振興や組織育成に貢献したことを称え、表彰しました。
レタス部会長の相原啓司さん(左)と、久万高原清流米部会の副部会長である大野育夫さん

今年度の実績と来年度の方針を確認する生産部会役員

2019年3月14日木曜日

【北伊予】 “飾る”楽しみ提案!

ロマネスコを花束に


 飾って、贈って、楽しもう―松前町神崎の池内力(ちから)さん(63)は、カリフラワーの一種「ロマネスコ」を一株丸ごとラッピングし、花束に見立て売り始めた。同町東古泉のファンガーデンと連携し、今年1月中旬から店頭に並べている。消費者に、食べるだけでない“花”に見立てて飾る新しい楽しみ方を提案し、消費拡大を目指す。

 池内さんはおよそ20年前に、母親がもらってきたロマネスコの種を播き栽培を開始。地元市場をメインに、同町や松山市の産直市に出荷してきたが、近年、生産者が増えてきたこともあり、他と差別化できる新しい売り方を模索していた。他県では生け花にも使われていることを知り、花束を思いついた。

 同店でのロマネスコの販売数は徐々に増加している。池内さんは「食べるだけでなく、新しい楽しみ方を知ってもらい、親しみを持ってもらえると嬉しい」と意気込む。


ロマネスコを花束にして、新しい楽しみ方を提案する池内さん

ラッピングしたロマネスコ



2019年3月11日月曜日

【JA】 市町とJAが連携

管内産の魅力を知ってほしい!


 JA松山市は2月24日、松前町筒井にあるエミフルMASAKIで「えひめ20市町ぜ~んぶいいまち!いいもの!ご当地ラリー」に参加した。県内の20市町と12JAが3月16日までの毎週末、リレー形式で産地の魅力や特産品などを紹介する。JA松山市や管内産の農産物を知ってもらい、JAファンの獲得や消費拡大につなげる。

 当日は、管内産の寒玉キャベツや白ネギ、興居島産の伊予柑や中晩柑、特別栽培米の久万高原清流米『コシヒカリ』や松前育ち『にこまる』を販売。来場者は特徴や選び方を聞きながら、安全・安心な農産物を低価格で購入した。キャベツは用意した85玉が開始30分で完売するほど人気を集めた。
他にも、大しゃもじを使った米のすくいどりは、老若男女が挑戦し、イベントを盛り上げた。

松山市南久米町から訪れた夫婦は「興居島の柑橘はおいしい。味わうのが楽しみ」と笑顔で購入した。


興居島で育った柑橘を買い求める来場者(左)

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