2020年8月5日水曜日

【久万】久万高原野菜をPR

市場・生産者・JAが一致団結し、売り上げ向上へ


 JA松山市は7月上旬、久万高原野菜のトマト・ピーマン・大根の出荷先である関西や四国市場14社を招き、販売促進会議を開いた。市場関係者に久万高原野菜をピーアールしようと、今年産の生育や出荷状況を説明し意見交換を行ったほか、市場担当者とともに生産者のほ場を巡回した。市場・生産者・JAが一体となり、久万高原野菜の売り上げ向上を目指す。

 今年、部会設立50周年を迎えたトマトは、昼夜の寒暖差を活かした甘味と酸味のバランスの良い味に仕上がっている。市場では量販店への販売が順調に進んでおり、他産地のトマトは4~5月は例年並みの販売高を確保しているため、出荷が始まった同町のトマトも期待できる。

 6月中旬から出荷が始まったピーマンは、4月中旬に積雪があったため5日ほど生育が遅れていたが、気温上昇に伴い、例年通り良質に仕上がっており、市場担当者から好評の品質だ。
大根は、発芽が良好で順調に生育している。今年は平年より5日早い梅雨入りにより、一部で急激に肥大したため、急きょ肥大したサイズの規格を新たに設け、一本でも多く出荷することで生産者の所得向上につなげている。

 同会議に出席した市場担当者は「久万高原野菜の品質は申し分ない」と高評価し、「継続的に一定の量を出荷してほしい」と要望した。

 生産者は「高齢化に伴い、小さな産地になりつつある久万高原町を盛り返したい。少しでも高く販売してほしい」と要望した。


規格ごとに選別する久万高原トマト

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