2020年7月3日金曜日

【市場】 コロナに負けない

生産者を支える販売努力


 松山青果㈱は、社員の検温など新型コロナウィルス対策を万全にし、通常通り業務を続け、生産者の生活と消費者の食を支えている。野菜の相場価格の上昇が見込めない状況でも、同社は需要がある業者にはセリより先に相対取引を用いて適正価格で販売する。セリ売りではスピード感あるセリの技術を使うなどして価格の底上げに努めている。

大きな天候不順もなく生産者の収量も平年並みであったため、同社の取扱量は昨年と大幅に変わりはない。しかし、学校給食や飲食店の営業自粛、加工業者の引き取り減少によって、県内野菜の4~6月初めの相場価格は昨年対比98%と低下している。
 セリ人を務める同社の松田竜一課長は「新型コロナウィルスの影響はすぐには回復しないと考えている。主要産地のタイムリーな相場情報を仕入れながら少しでも高く売りたい」と話す。

買取競争を行う商人ら


このページの先頭へ