2018年8月31日金曜日

【営農】労力軽減と農業生産の拡大へ

ヘリ防除で農家支援

JA松山市は7月下旬から9月上旬にかけて、生産者の労力軽減と農業生産の拡大に向け、希望者にヘリによる水稲の病害虫防除をした。小野・北伊予・岡田・川上地区の500戸、およそ363ヘクタールを防除し、収量と品質の向上につなげる。

 ヘリ防除はオペレーターの資格をを持つ組合員とJA職員3人で、無人ヘリコプターを遠隔操作し薬剤を散布する。品質や食味の低下を招く紋枯病(もんがれびょう) やウンカ類などの病害虫を抑制する。また、個人が動噴散布機で防除すると10㌃あたり15分程かかるが、ヘリは2~3分と短時間で効果的に防除できる。

 オペレーターの資格を持つ組合員の西岡昭二さんは「ヘリ防除は生産者の労力軽減に一役買っている。高齢化が進む中、地域住民の理解を得た上で広げていきたい事業だ」と話した。

説明を追加

2018年8月29日水曜日

【JA】義援金の輪広がる

被災地の“力になりたい”

西日本豪雨で甚大な被害を受けた地域を支援しようと、JA松山市で義援金活動が広がっている。いち早く活動した女性部OBの城下会と女性部小野支部の手芸部は、計3万5,681円を集めた。青壮年部OBのだるま会や当JA窓口でも義援金箱を設置するなど、JA全体が復旧・復興に向け支援する体制だ。

 管内では特に、興居島のかんきつ園地の被害が深刻で、現在も復旧作業が続く。当JAは人的支援に加え、金銭面からもサポートしようと、7月20日から窓口に義援金箱を設置している。

 城下会は同月18日に総会を開き、義援金を集めたほか、手芸部が販売したブローチなどの売上金6,000円も全額寄付した。ブローチを7つ買った同部川上支部の渡部さち子さんは「大洲や野村に娘の知り合いがいる。少しでも役に立てれば」と募金した。

募金する女性部小野支部長の重松京子さん

2018年8月23日木曜日

【興居島】 3㌶のかんきつ園地流亡・土砂流入

西日本豪雨に負けない!早期復旧を目指す


 西日本豪雨により、甚大な被害を受けた興居島地区。JA松山市は「西日本豪雨災害対策本部」を設置し、今後の病害虫などの栽培管理や、土のう袋の提供、防除用の動力噴霧器の貸出しを行うことなどを決めた。 

 当JAの森映一組合長や岡田明夫常務らが同島を巡回して被害状況を調査し、7月13日には職員8人が現地に入り、自宅や道路に流れ込んだ土砂や倒木の撤去作業などを行った。また、当JAが所有するパワーショベル2台を同島へ運んだほか、果樹部会にリースしている1台も使って、生産者が土を取り除く作業を進めた。

 同地区は、かんきつの園地流亡や土砂流入により実被害面積は3㌶、被害額は4000万円以上にも及ぶと予想する。南側の御手洗地区の被害が大きく、傾斜のある園地がえぐられるように崩れ、モノレールなどが道路や海岸に流れ込んだ。生産者は「後継者がいない高齢農家は、農業をやめようと考える人もいるかもしれない」と廃園の危機を心配する。

 その他、松山市と松前町、久万高原町の一部の圃場計5.87㌶で冠水被害が出た。
被害を受けた地域を支援しようと、当JAの窓口に募金箱を設置しており、女性部なども積極的に募金している。


6月下旬から7月上旬の大雨の影響により、園地流亡や土砂流入など甚大な被害が出た興居島地区

このページの先頭へ