2019年6月10日月曜日

【畑野川】 令和の大嘗祭(だいじょうさい)に精米を献上

お田植え式で実り願う


令和の大嘗祭(だいじょうさい)に献上する精米のお田植え式を5月8日、献穀者に選ばれた久万高原町入野の石田宏由喜さん(65)、加津代(かづよ)さん(61)夫妻の水田で執り行った。早乙女姿の石田さんの息子の嫁や孫たちが豊かな実りを祈りながら、苗を植え付けた。今後は9月中旬に刈り取りを行い、11月に皇居で行われる大嘗祭に献上する予定だ。

大嘗祭は天皇が即位の後、初めて行う新嘗祭(にいなめさい)のこと。その年の新穀を天皇が神に捧げるとともに自らも食し、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を感謝する儀式だ。

式には、地域住民やJA松山市、関係機関など計60人が出席した。神事を行い、お田植え之儀では早乙女6人が久万高原清流米『コシヒカリ』の苗を献穀田の一区画に一株ずつ丁寧に手植えした。

早乙女を務めた石田さんの孫の鎌田夢夏さん(11)は「本番までに苗を植える練習を2回したので、上手にできた。苗を植えるのは難しかったけど、おじいちゃんやおばあちゃんの分まで丁寧に植えた。おいしく育ってほしい」と話した。

久万高原清流米部会長を務め、計180㌃の水田を管理する宏由喜さんは「久万高原町上畑野川の献穀田は標高およそ750㍍に位置し、昼夜の寒暖差や清らかな水が、おいしいお米を育む。農の心と技を活かしながら、収穫まで管理を徹底し、良いお米を献上したい」と意気込んだ。


石田さん夫妻が見守る中、田植えをする早乙女


早乙女を務めた石田さんの孫


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