2021年11月1日月曜日

【営農】 定期巡回・情報共有へ

 はだか麦を小麦に40㌶転換


近年の豊作とコロナ禍の影響で在庫過剰となっているはだか麦において、JA松山市は、令和4年産から約40㌶を小麦へ転換する。急な転換と初めての栽培に農家は不安を口にするが、JAは栽培説明会を開いたほか、種子代を助成し、生産意欲の向上と所得の維持を目指す。


はだか麦は、好天による3年連続の豊作やコロナ禍による外食需要の減少で、供給過多となっている。JA全農えひめは、県下JAへ需給調整を取りやすい小麦へ一部転換するよう要請した。急な要請だったが、JA松山市管内は、松山市・松前町・東温市の24人が一部作付けを小麦に転換する。農家は「はだか麦同様、とれすぎたら行き場がないのではと心配したが、売り先が確保できていると聞き安心した。初めての栽培だが、良質生産に尽力する」と話した。


栽培する品種「シロガネコムギ」は、県内で栽培実績がないが、JA松山市は県と連携し栽培指針を作成。9月中旬に栽培説明会を開いた。今後も関係機関と協力し、現地巡回や調査、情報共有を行っていく。
JA松山市は「農家の不安を払拭し、スムーズに栽培できるよう営農指導員が定期巡回し支える」と話す。
また、農家の経済的負担を軽減しようと、JA全農えひめとJA愛媛中央会、JA松山市が小麦の種子代を助成する。


はだか麦の一部を小麦に転換するため、
小麦の栽培指針の説明を受ける生産者

 



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