2018年11月12日月曜日

【南部】 地域のみんなで景観を守ろう

色とりどりの花で「たかい」を元気に!


 松山市高井町の高井農地維持保全会は毎年、遊休農地を活用し、葉ボタンを使った「たかい」の花文字を作るほか、ビオラなど数種類の花苗を植栽している。子どもたちをはじめ、地域住民にも植え付けを体験してもらうことで、環境保全への意識向上を図っている。来春にかけて順に花が咲き誇り、景観形成や地域活性化に一役買う。

 同保全会は高井改良区区長の池水武光さんを代表に、農家を中心に地域全体で組織する。国の多面的機能交付金を活用し、同取り組みを始めて今年で5回目になる。花文字「たかい」は、メンバーのアイデアにより4回目だ。JA松山市の高井育苗場から花苗を購入し、植え付けている。 
 植栽する圃場は計10㌃。道路に面している3㌃に、白色の葉ボタン100株を使い、「たかい」の花文字を作った。文字を囲むように、赤や黄、白など色とりどりのパンジーとビオラ、チューリップを計990株植え付けた。
 残りの圃場に、穂状に赤い花を付け、草丈が15~40㌢になる『クリムゾンクローバー』の種を播いた。
 メンバーは「今年初めて、クローバーを植えるので、満開になる頃が楽しみ」と微笑む。

10月20日には同町の圃場に、子どもを中心に地域住民がおよそ60人訪れた。子どもたちは手際良く作業し、1時間ほどで花苗の植え付けと、クローバーの種まきを終えた。
参加した子どもは「参加するのは今年で3回目。楽しかった。花が咲くのが楽しみ」と笑顔で話した。
池水さんは子どもたちに「きれいに育つ花を見に来てね」と呼び掛け、植え付け後は地元産のさといもを使ったいもたきで親睦を図った。


地域住民が協力し苗を植えました。圃場中央に目立つ「たかい」の花文字

このページの先頭へ