JA全量買い取り「独自米」7万7,500袋販売
JA松山市は生産者がJA出荷した米を全て買い取り、独自米として業者に卸売りしている。今年産は、前年比7㌫増の7万7,500袋(一袋30㌔)を見込む。生産者の所得向上を目指し消費動向を踏まえた品種を栽培し、子会社の㈱松山生協を中心に県内で販売している。
当JAの生産組織は、中山間部・平野部で米を栽培している。栽培体系は、農薬・化学肥料を5割以上削減する「特別栽培」と、一般栽培がある。
米の消費減退とコロナ禍により、全国的な米余りで販売価格も低下傾向である。今後、生産者の所得向上にどのようにつなげていくかが課題だ。当JAは「米情勢を鑑み価格設定し、生産者へは出荷をお願いし、取引業者には一袋でも多く販売してほしい」と話す。
8月20日には、JA本所で販売促進会議を開いた。取引業者4社や生産部会役員、JA役職員計15人が出席。生産者が今年産の生育状況などを報告したほか、取引業者が消費動向を伝えた。
部会役員は「農地を守るために米を作り続けていきたいので、有利販売に努めてほしい」と業者に伝えた。
取引業者は「コロナの影響で需要が減っているが、新規の販売先の確保も含め愛媛の米を売っていく」などと話した。
「米の消費拡大のため、販売促進に努めてほしい」と業者に伝える生産者 |