2020年12月28日月曜日

【川上】 新年を華やかに迎える

寄せ植えづくり好評


 新年を華やかに迎えようと、JA松山市女性部川上支部の家庭菜園グループは毎年12月、正月用の寄せ植え作りを行っている。8年前から行っており、正月前の恒例行事として部員も楽しみにしている。寄せ植えを通して、部員同士の交流も深めている。


 昨年12月15日には、愛媛県園芸文化協会の甘井清久会長を講師に招き、バランスの良い植え方や今後の管理方法を教わった。メンバーは鉢に鉢底石と土を入れ、葉ボタンや松、プリムラ、アリッサムなど計7種類の花苗を植え付けた。講師からアドバイスをもらいながら、草丈の高いものは後方に、低いものはその周りに配置し、バランス良く仕上げた。各自持ち帰って自宅に飾り、正月を迎えた。


同グループ代表の大石洋子さん(64)は「皆それぞれ華やかに仕上がった。これで良いお正月が迎えられそう」とほほ笑んだ。

 

華やかに仕上がった寄せ植えを眺める大石さん(右)


2020年12月25日金曜日

【北伊予】 正月定番の味を後世へ受け継ぐ

 郷土料理「緋の蕪漬け」


 正月の食卓を彩る「緋の蕪(かぶら)漬け」―JA松山市女性部北伊予支部の加工グループはおよそ15年前から、松山の郷土料理「緋の蕪漬け」を作っている。人口着色料は一切使っておらず、緋の蕪に含まれるアントシアニンがカボスと反応し赤色に染まる。同グループで代々受け継がれている味と、地域の文化を守っていく。


 緋の蕪漬けには、同支部長の早瀬和子さん(67)など、部員が栽培した緋の蕪とカボスを使う。水につけて一晩あく抜きした緋の蕪を、切って二晩塩漬けにする。砂糖や酢、カボス、トウガラシを混ぜ、緋の蕪と混ぜ合わせ2週間ほどつけておくと完成だ。


 昨年12月3日には同グループの4人が、11月末から準備しておいた緋の蕪18㌔を調味料と混ぜ合わせた。代表の有吉恭子さん(67)は「緋の蕪を漬けると、お正月を感じる。代々受け継がれており、この辺りは少し甘めの仕上がりなんよ。今年もよくできた」とほほ笑む。

 

毎年12月になると、正月に向けて
「緋の蕪漬け」を作る北伊予支部



2020年12月11日金曜日

【興居島】 柑きつ農家でパン屋

 シュトーレンに興居島の魅力詰め


晴れの日は「農家」で、雨の日は「パン屋」。ドイツの伝統的なクリスマスの焼き菓子「シュトーレン」を手作りし、11月にネット販売したのは、松山市の興居島に住む山中美佳さん(41)だ。自身が栽培した伊予柑の規格外品を有効活用しようと、ピールにし練り込む。

 今年度分の予約は終了したが、「クリスマスシュトーレン」2個入りを3,080円(税込・送料別)で販売。来年は11月中旬から末にかけてホームページで予約を受け付け、12月中旬頃に発送する予定だ。来秋は自家製の伊予柑ピールやレモンピールを入れたチョコ味のシュトーレンの食べ比べセットの販売も予定する。

 シュトーレン1個につき、伊予柑ピールは20㌘入っており、イチジクやレーズン、くるみ、アーモンドは76㌘も入る具沢山のシュトーレンだ。ピールの風味を生かすために、スパイスは控えめにし、仕上げている。


シュトーレンを手作りし販売する山中さん

2020年12月8日火曜日

【はだか麦】 国へ緊急支援を要請

 愛媛の誇り「はだか麦」を全力で守る!


生産量日本一を誇る愛媛県のはだか麦が、新型コロナウイルスの影響による需要減少と、豊作により在庫過剰となっていることを受け、JA愛媛中央会とJA愛媛農政対策協議会は10月上旬、国へ緊急支援対策を要請した。販売実績に基づいて支払われる国の交付金について、出荷した麦全量が交付金の対象となる制度の構築を要望。伝統ある産地の維持を図っていく考えだ。


 愛媛県のはだか麦は33年連続日本一(令和元年産)の生産量を誇り、JA松山市はJA周桑に続く産地だ。麦は生産費が販売額を大きく上回っており、国の畑作物直接支払交付金などがなければ、赤字になってしまう。販売実績に基づいて交付金が支払われるため、現在在庫過多となっている収穫量の1/4以上にあたる1,500㌧の麦は給付金がおりない。


 これまではだか麦は需要に対して生産が追い付いておらず、JAは生産拡大を進めてきた。令和元年、2年度は生産者の管理徹底と天候にも恵まれ、豊作となった一方で、コロナによる需要減で供給過多となった。3年産も続いて豊作となれば、前年の在庫を抱える実需者からの購入数量は少ないと予想される。

 これを受け、当JAは10月上旬の4日間、生産者を対象に説明会を開き、需給バランスが崩れている現状を伝えた。JAとしては、国が食料自給率の向上に向け、麦・大豆の生産拡大を進めていることや、麦の作付けを一度やめると産地を元に戻すのは困難であることを踏まえ、2年産並の作付維持をお願いした。

JA愛媛中央会で開かれたはだか麦需給に関する緊急要請集会には、塩﨑恭久衆議院議員や山本順三参議院議員などが出席。県下JAを代表し当JA岡田明夫専務が現状と課題、農家からあがった意見などを説明したほか、JA愛媛中央会の西本滿俊会長が麦の用途変更や年度を越えた販売でも交付金を支払うこと、学校給食への導入などを要請した。

 11月初旬には両国会議員とともに、西本会長やJA全農えひめの菅野幸雄会長が、野上浩太郎農水大臣へはだか麦需給改善対策に関する陳情をした。

 

県下JAを代表して、国会議員にはだか麦の
現状と課題などを説明する岡田専務(左)

2020年12月4日金曜日

【小野】 地域をつなぐ風物詩

 日本の花「菊」が114鉢ズラリ


JA松山市女性部小野支部の菊グループは11月10日から13日にかけて、当JA小野支所で菊の展示会を開いた。部員が丹精込めて育てた計114鉢の白や黄などの華麗な菊が並び、地域住民を楽しませた。


展示会には部員8人が、花弁が幾重にも重なった20㌢以上の大きさの大菊「厚物(あつもの)」や、花弁が筒状で細い大菊「管物(くだもの)」、小菊の3種類を出展した。訪れた人は「毎年来ている。色とりどりできれい」と菊を眺め写真を撮って楽しんだ。

例年、1日限定で開くが、今年は3密を避けるために小規模で行い4日間に分けて開催。初日のみ部員が栽培した野菜や同支部手芸部手作りのマスクやバックなども販売した。


代表の家久洋子(ひろこ)さん(73)はメンバー最多の21鉢を出展。「猛暑の影響で茎が伸びず出展数は少ないけど、色づき良く仕上がった」とほほ笑む。

 

支所前にずらりと並んだ菊。来店者の目を楽しませました


2020年12月1日火曜日

【石井】 野菜作りに欠かせない!

 女性部が「ぼかし」作り


JA松山市女性部石井支部の健康ライフグループは11月10日、もみ殻と米ぬかをEM菌で発酵させた有機肥料「ぼかし」をおよそ100㌔作った。同支部は25年以上前から作り続けている。おいしい野菜ができると評判で、多くの部員の間で家庭菜園などにぼかしを使うことが浸透している。


各地区の代表者10人が支所に集まり、30分かけて材料を手で丁寧に混ぜ合わせた。ビニール袋に詰めて各自が持ち帰り、3か月間発酵させると、ぼかしが完成する。今後は、参加した部員が中心となって、6地区でもぼかし作りを行っていく予定だ。
参加者の白川美智子さんは「多くのぼかしは、町の花壇に使うんよ。よく育つし、きれいに咲くけんね。家庭菜園に使ったら野菜がおいしくなる」と話した。

 

材料を混ぜ合わせ、ぼかしを作る女性部員

2020年11月27日金曜日

【興居島】 GoTo商店街でブランドPR

 興居島かんきつ食べてね!


新型コロナウイルスで影響を受けた商店街を支援する政府の事業「GoTo商店街」で採択された「花園みんなで創るプロジェクト。まつやま花園日曜市」が、10月25日から松山市の花園通りで始まっている。来年1月までの毎月第4日曜日に開かれる。

JA松山市果樹部会興居島支部の青年部は同日、早生の温州みかんや、同島で栽培したかんきつを使った加工品を販売した。おいしさをピーアールし、興居島ブランドの知名度向上を図る。


同日、就農1~4年目の若手生産者5人が店頭に立ち、早生みかんや、せとかや甘平を使ったジャムなどの加工品を販売。売れ行きは好評だった。就農4年目のかんきつ農家、石川雄介さん(34)は「高齢の方はみかんといえば興居島と定着しているが、若い人は知らない人が多いので、今回興居島かんきつを知ってもらえる良い機会となった」と実感する。

 

興居島かんきつを販売する石川さん(中央)

2020年11月12日木曜日

【貸付】 住宅ローン伸長

 休日相談会に成果!


JA松山市ローンセンターは4年前から、日曜日にもローン相談会を開催し、相談・提案事業を充実させたことで地域に定着し、住宅ローンの残高の伸長につながっている。キャンペーンの相乗効果もあり、新規実行額も右肩上がりだ。


2020年度の実績をみると、同年4月から9月末現在の新規実行額は、16年同月比396㌫増のおよそ22億7,646万円。残高は期首初比9㌫増のおよそ217億5,917万円となった。


同センターの来店者の多くが30~40代のサラリーマンで、住宅ローンをメーンに相談に訪れる。休日しか足を運ぶことができない利用者の要望に応え、日曜日の午前9時から午後3時まで営業を始めた。また、住宅メーカーにも推進したことで、住宅購入予定者に周知され来店の利用拡大につながっている。

 

日曜日にもローン相談会を開催しています
 



2020年11月9日月曜日

【JA】 一日限りのあぐりスクール

 サツマイモ掘りに笑顔


子どもたちに食と農のすばらしさを知ってもらおうと、JA松山市は10月18日、1日限りの「あぐりスクール」を開き、サツマイモ掘り大会を行った。コロナ禍においても、子どもたちに食と農の重要性を伝え、豊かな心を育んでもらう。


同スクールは本来、子どもたちが苗を植え付け育てたものを収穫するが、新型コロナウイルスの影響で全活動を中止。サツマイモ掘りの楽しさを知ってもらおうと、当JA職員が5月中旬、『紅はるか』『シルクスイート』をそれぞれ90本定植した。また、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」のチャンネル名「まる芽ちゃんと松山くん・JA松山市」に、生育過程や芋づるをはぐ様子を投稿。子どもたちに生育状況を伝えるとともに、大切に育ててきた。
当日は、参加した松山市内7校の3~6年生計19人と家族が、二班にわかれてサツマイモ掘りを楽しんだ。夢中になってスコップを使って掘り、好きな大きさや形のサツマイモ10個を持ち帰った。


参加した子どもたちは「イモ掘り楽しかった」「大きいのがとれたけん、焼き芋かスイートポテトにして食べる」と喜んだ。
同スクールは2010年からスタート。およそ1年間かけて、当JA管内の小学校3~6年生およそ30人が、野菜の植え付けやお世話、収穫、調理、販売体験を行う。


担当課である当JAふれあい課の古志記子(こしのりこ)課長は「あぐりスクールが中止になり残念だが、サツマイモの収穫だけでも楽しんでもらいたいと思い、実施した。皆が楽しんでくれたようで良かった。少しでも食や農業に興味を持つ機会につながれば嬉しい」と話した。

 

夢中になってサツマイモ掘りを楽しむ子どもたち

2020年11月5日木曜日

【興居島】地域で暮らし続けるために

 介護に備え知識養う


将来、介護が必要になったときに備え、JA松山市女性部興居島支部は10月12日、松山市川の郷町の竹山荘で介護研修会を開いた。地域包括支援センターの役割や介護、認知症について学び、高齢になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけるよう知識を深めた。


同日は、40~80代の支部員18人が参加。講師に松山市地域包括支援センター三津浜の社会福祉士の井上俊(とし)氏と、看護師の川島あゆみ氏を招いた。高齢者が安心して地域に住み続けていくために、介護サービスを受けるだけでなく、福祉器具のレンタルや小規模な住宅改修など、生活の環境を整えたりする方法も紹介した。


参加者は「もう少しで親が介護を必要とするので、勉強になった」「知らないことが多かったので、今後に役立てたい」と話した。

 

メモをとり、真剣に聞き入る女性部員

2020年11月2日月曜日

【女性部】 家の光を活用しよう!

 浮穴支部でグループ活動の教材に


『家の光』の記事活用や文化活動を通じて組織の活性化を図ろうと、JAえひめ女性組織協議会は10月8日、JA愛媛文化フェスタを開いた。県内8JAから57人の女性部員が集まり、各JAの代表者が記事を活用した活動内容を発表した。


当JAからは浮穴支部の立花真弓さん(66)が、『家の光で元気をチャージ!』と題し、家の光を参考に料理・手芸・体操の3つのグループの活動内容を決めていることや、仲間のコミュニケーションを続けるためには欠かせない雑誌であると話した。


講演では、兵庫県にある甲南女子大学の奥田和子氏が、家の光9月号の付録を使って、災害時の食事や日頃の備蓄について紹介。備蓄食品は、体だけでなく心も元気にするお菓子などの食品も必要であると話し、参加者は食品の選び方や保管方法、場所などについて学んだ。

 

 

発表者の立花さん(中央)と浮穴支部の手芸品を持って応援する女性部員   



2020年10月28日水曜日

【農業塾】 収穫目指し、秋冬野菜を管理

 11月上旬の定植に向けレタス播種


JA松山市は10月6日、当JA営農センターと松山市生石町の研修ほ場で、農業塾を開いた。塾生5人が出席し、種子の特性を学びレタスを播種したほか、ブロッコリーやキャベツの追肥と中耕、白ネギの追肥と土寄せを行った。


レタスはセルトレイに培土を詰め、たっぷりと潅水して、一粒ずつ播種し薄く覆土した。JA営農指導員は「土が乾いていると発芽率が悪くなるため、播種前にたっぷり潅水することが重要。11月5日の定植に向け、今後はJAの育苗場で管理していく」と話した。
また、ブロッコリーやキャベツは条間に追肥をし、中耕を行って除草や通気性、水の浸透を良くさせたほか、株元へ土寄せも行った。


塾生は「自宅でもキャベツやブロッコリーを育てているので、農業塾で学んだあと、復習しながら管理を実践している」と話す。

 

レタスを播種する塾生




2020年10月15日木曜日

【JA】 広報コンクールで県JAの頂点に!

 本誌が7年続けて最優秀賞


JA松山市は、JA愛媛中央会が毎年開催する愛媛県のJA広報コンクールで、当JA組合員広報誌「だいち」が最優秀賞に輝いた。2014年から7年連続の受賞。この快挙に広報担当者は「多くの方のご協力により受賞でき、大変嬉しい。さらに良い広報誌を目指す」と喜ぶ。


本誌は、多くの人にJAを身近に感じてもらえるよう、赤ちゃんや小学生、高校生、家族など様々な年代の組合員や地域住民に登場してもらい、誌面を作成する。また、組合員の活躍や旬の農産物、営農・健康情報、料理など、多岐にわたる内容でボリュームのある1冊を目指す。


今年度は、近年注目度が高い「SDGs」と組合員の取り組みやJA事業との関わりについて役員の考えを伝える「トップが考えるSDGs」や、青壮年部と女性部を紹介する「やけん、私は青壮年部、女性部」を新設している。



最優秀賞にはしゃぐ広報担当者とまる芽ちゃん

 

2020年10月12日月曜日

【営農】 熱中症対策に効果的

 部会助成で空調服好評


暑さ対策をしようと、JA松山市○久久万高原ピーマン部会は、服に付いている小型ファンが服内に風を送る作業着「空調服」を購入する部会員に、部会費から助成し暑さ対策を後押ししている。風が汗の蒸発を促し体を冷やす効果があると、部会員の4割に当たる31人が購入。熱中症予防と作業性の向上につながっている。


ピーマンの収穫期である6月から10月は暑く、さらに株元のシルバーマルチによる日光の照り返しが体温を上昇させるため、暑さ対策が喫緊の課題となっていた。
空調服は、両腰に1基ずつ小型ファンがついており、外気を取り込み服内に風を送る。袖や裾が締まっているため、涼しさが維持できる。同町東明神の小倉重生さん(63)は「空調服は涼しく、ほぼ汗をかかないので作業しやすい。安く購入でき、熱中症対策になるので良い」と話す。



空調服を着て収穫作業にあたる小倉さん

2020年10月8日木曜日

【営農】 長雨と猛暑が影響

 害虫多発で農薬の需要倍増!


 暖冬と梅雨時期の長雨や猛暑により、国内で繁殖を繰り返す虫と外国から飛来する虫の両方が多発し、JA松山市では農薬の販売高が予想をはるかに上回った。


 管内では水稲や野菜に被害を与えるトビイロウンカやジャンボタニシ、コブノメイガ、カメムシが春から秋にかけて大発生。出穂後にウンカやカメムシを防除する『アルバリン粉剤』は、当JAで9月15日現在1,769袋(3㎏入)を販売した。前年対比は199%で、予約率(2月に予約受付)は48%で、農家の予想をはるかに上回る害虫が発生したことが分かる。


今年も暖冬であれば、害虫の越冬が多くなり、来春も大発生する可能性がある。資材部の本田光幸部長は、「農薬は予約して、配達ではなくJAで引き取るとお得に購入できるので、ぜひご活用いただきたい」と話している。


アルバリン粉剤の購入に訪れた組合員

2020年10月5日月曜日

【金融】 全店舗で美粧化コンテスト

 窓口応対よく東雄郡が1位!


JA松山市は、お客様満足度の向上を図るため、店舗の美粧化コンテストを実施し、東雄郡支所が支所1位に、西余戸出張所が出張所1位となった。


常勤役員が43支所・出張所を巡回し、店内外の整理整頓や商品のピーアール、新型コロナウイルスの感染対策のほか、窓口職員の身だしなみや接客応対など9つの項目を10段階で評価し、得点の高い5支所3出張所を表彰した。


東雄郡支所は待合いの椅子の間隔をとったり、ボールペンを1回使うごとに消毒するなど、コロナ対策を徹底。また、職員の窓口や電話の接客応対が評価された。門田歩支所長は、「小さな事務所なので、職員間で考えを共有できている。それに組合員とも普段からコミュニケーションをとれているので、それが良い雰囲気につながっているのでは」と話した。


整理整頓された東雄郡支所の窓口

2020年10月2日金曜日

【拓南】 地域を支えるJAへ

 防災訓練に食品400個提供


JA松山市と子会社㈱松山生協は9月6日、南海トラフ巨大地震の発生を想定した松山市素鵞(そが)地区の防災訓練に食品を提供した。昨年は炊き出し用の食材を用意したが、今年は新型コロナウイルスの影響で炊き出しを中止し、要望のあったパンとジュースを用意。当JAは今後も災害時に食材や施設を提供し、地域を支える方針だ。


提供したのは、当JAがパン、同社がジュースをそれぞれ200個。当JAの岡田明夫専務は「昨年から食材を提供している。JAは地域住民のための組織であるため、積極的に食などを通して支援していきたい」と方針を話す。


同地区連合自主防災会の代表防災士で、当JA組合員の泉治雄さん(74)は「快く食材を提供してもらい、大変助かった。避難所や配給場所を知ってもらえる良い機会にもなった」と感謝する。



JAや松山生協が提供した食品の配布準備を進める泉さん(左)

2020年9月29日火曜日

【女性部】 膝・腰・肩の痛みを減らそう!

 簡単ストレッチで健康に!


JA松山市女性部は8月下旬、JA愛媛厚生連で生活研修会を開いた。

9支部15人の支部長と生活委員が出席し、JA愛媛厚生連の後藤昌栄先生から「膝痛」「腰痛」「肩こり」それぞれの原因を教わり、簡単にできるストレッチや体操をして体を動かした。


加齢により膝に痛みが生じる「変形性膝関節症」は、65歳以上では55㌫の人が発症する病気だ。下肢に負荷をかける筋肉トレーニングやストレッチ、有酸素運動を組み合わせることで、筋力増強や筋肉・柔軟性の向上、心肺機能の向上が期待できる。部員は、音楽に合わせてテンポ良く膝の曲げ伸ばしなどをした。後藤先生は「日頃から運動を取り入れることで、痛みの軽減や予防につながる」とアドバイスした。


女性部員は「体が軽くなった。自宅でも続けたい」と話した。

 

音楽に合わせて運動する女性部員

2020年9月17日木曜日

【育苗場】 10月初旬にかけて、およそ11万本

生産部会に良質なブロッコリー苗供給


 JA松山市の高井育苗場では8月下旬から10月初旬にかけて、生産者にブロッコリー苗を引き渡している。当JAブロッコリー部会員のおよそ6割にあたる33人が苗を注文。およそ10万9,800本を供給する。茎がかたくて根張りが良く、節間が詰まった良質な苗に仕上がっている。

同育苗場は、生産者が苗を定植する時期から逆算し8月上旬から9月中旬にかけて、『おはよう』『ファイター』『ピクセル』などの品種を播種する。ハウス内で管理し、しおれないように日中は遮光するほか、土壌の状態や葉色を見て、潅水したり液肥を散布したりしている。水や肥料をやりすぎると徒長するため、苗の状態を見ながら調整している。また、病害虫が発生しないよう、定期的な防除も行っており、今年も順調に生育し良質な苗に仕上がっている。

生産者は受け取った苗を順次定植し、11月下旬から来年2月にかけてブロッコリーを収穫し、当JAへ出荷する予定だ。
同育苗場の本田美雄場長は「多くの部会員から苗の注文があり、『苗の品質が良い』という声をいただいている。生産者は機械を使って植える人もいるので、しっかりと根が張った丈夫な苗を作っている。苗の良しあしは、作物の生育はもちろん、生産者の収入に直結するため、油断せず細心の注意を払って管理し、良質な苗づくりに努めている」と話す。

同育苗場ではそのほか、キャベツやハクサイ、ナス、イチゴ、ユーカリ、タマネギなど、年間を通して育苗している。生産部会員や女性部、組合員などに引き渡す。


生産者に引き渡すブロッコリー苗の管理をする本田場長

2020年9月14日月曜日

【三津】 老舗和菓子店×JA女性部

伊予柑マーマレードが洋菓子に!


 ㈲風月堂が販売する、JA松山市女性部興居島支部の手作り伊予柑マーマレードを使った「レアチーズケーキ」と「いよかんゼリー」が好評だ。興居島で栽培した伊予柑で作るマーマレードは、水を加えず果汁100㌫で煮詰めているため、菓子に入れても爽やかな味わいが楽しめる。地域の特産品で地域を盛り上げる。

 きっかけはおよそ5年前、同支部の小池美毬さん(73)が、規格外の伊予柑を使って六次産業化を進めようと、同社に依頼したこと。来年で創業100年を迎える老舗和菓子店の同社は、これまで同マーマレードを白あんに練り込んだ和菓子「いよかんの雫」などを作り、販売してきた。

新商品づくりにあたり、若い人にも食べてもらおうと洋菓子に着目。ゼリーは、1個につきマーマレードを25g入れており、昨年夏から販売している。今年5月から販売中のチーズケーキは、クリームチーズにマーマレードをたっぷり混ぜ込む。1ホール(直径21㌢、12カット)に、150gのマーマレードを使う。どちらも好評でリピーターがいるほどだ。

同社の代表、後藤孝志さん(64)は「さっぱりとしていて、夏にぴったりの商品だ。地元の伊予柑を使っているので、皆さんに食べてもらいたい」と自信を見せる。

小池さんは「伊予柑の香りと皮の苦味がアクセントになって、おいしい」と話す。

 両商品は、伊予鉄三津駅舎内の風月堂Cafeで販売中だ。チーズケーキは1ピース350円(税込)で、いよかんゼリーは1個250円(同)だ。

「夏にぴったりの商品ができた」とほほ笑む風月堂の
後藤さん(左)と、女性部興居島支部の小池さん

大好評のゼリーとチーズケーキ



  *風月堂Cafe*
  〔住所〕
   松山市三杉町8-19
  〔営業時間〕
   午前10時半~午後6時
  〔定休日〕
   月曜日、月の最終の日曜日





2020年9月10日木曜日

【シンテッポウユリ】 盆・彼岸に出荷最盛

真っ直ぐなユリ続々と!


 JA松山市の川上選花場で9月中旬、需要期の彼岸に向け、シンテッポウユリの出荷最盛期を迎えている。例年通り花つきが良く、曲がりの少ない良質な仕上がりだ。日量最大1万5,000本を選花しており、11月下旬にかけて中四国や京阪神、中部方面へ34万本(前年対比90㌫)を出荷する予定だ。

 今年産は、長雨と低温により病気が発生していたが、生産者が防除を徹底し回復している。当JAでは、松山市・東温市・松前町の22人がおよそ1.6㌶でユリを栽培している。

当JAでは全国的にも珍しい共選に取り組んでおり、ベテラン作業員は産者が持ち込んだユリのつぼみの大きさや傷の有無などを一つずつ目視で確認し、13等階級に手選別する。品質が統一されており、市場から高い評価を得ている。



お墓参りの供花として需要が高いシンテッポウユリ

2020年9月7日月曜日

【久万高原ピーマン】 高原ピーマン出荷続々

色つやが良く、肉厚な仕上がり!


 西日本有数のピーマン産地であるJA松山市管内の久万高原町で、ピーマンの出荷が続いている。2L・Lサイズを中心に、色つやが良く肉厚なピーマンに仕上がっている。11月中旬にかけて、四国や阪神、奈良方面に560㌧(前年対比104㌫)を出荷する予定だ。

 今年産は、4月中旬頃の積雪で昨年より5日ほど生育が遅れていたが、6月の気温上昇に伴い回復している。晴天が続く今後は、潅水を徹底し肥大につなげ、良質生産に努めていく。

 ○久久万高原ピーマン部会は、同町の125人がおよそ8.7㌶『京波』『京ひかり』『ピクシー』を栽培している。
同町でピーマンを栽培する北岡裕賢(ひろたか)さん(43)は、「久万のきれいな水で育てたピーマンを皆さんに食べてほしい。炒めても煮てもやわらかいのでおいしい」とほほ笑む。


収穫作業に汗を流す北岡さん

2020年9月4日金曜日

【久万高原トマト】 桃太郎トマト本番

甘味と酸味のバランス良し


 西日本有数のトマト産地であるJA松山市管内の久万高原町で、、桃太郎トマトの出荷が続いている。2Lサイズを中心に、当JA久万野菜選果場で日量22.4㌧を選果する。11月下旬にかけて県内や阪神方面に、1,280㌧(前年対比105㌫)を出荷する予定だ。

 ○久久万高原トマト部会は、同町の84人が14㌶で『桃太郎セレクト』『桃太郎サニー』『桃太郎ワンダー』を栽培している。同部会のトマトは、昼夜の寒暖差を活かし甘味と酸味のバランスが良く、夏はみずみずしく、秋は旨味のある仕上がりだ。

ハウス8棟でトマトを栽培する同町東明神の山之内陽一さん(62)は「長雨と高温で形が少し悪いが、甘味のある上質なトマトができた。暑さが続くので、冷やして味わってほしい」とほほ笑む。


久万野菜選果場では連日、トマトの選果が続いています

2020年9月2日水曜日

【柳谷】 地元の食材使うフランス菓子店

日曜日だけのお菓子屋さん!


 久万高原町中津の山の上にひっそりとたたずむフランス菓子店「le temps  naturel(ル・タン・ナチュレル)」が、人気を集めている。日曜日のみの営業だが、今年3月中旬のオープン以来、看板メニューのババロアやアップルパイが好評で、遠方から訪れるリピーターもいるほどだ。卵や果物などは同町産を、リキュールや発酵バターはフランス産を使う。

 オーナーパティシエールの小池有紀(ゆき)さん(41)は、田舎暮らしに憧れ、10年前に家族とともに仙台から同地区に移住。当時から何かやろうと考えていたところ目にしたのが、高知県で開かれるケーキ学校の新聞記事だった。3ヵ月通い、菓子づくりの基礎や知識、技術を習得した。

 店頭には常時、10種類ほどのケーキや焼き菓子などを並べる。道の駅みかわでも販売中だ。小池さんは「フランス菓子のおいしさを伝えたい」と意気込む。

東京都代官山の有名店「イル・ブルー・シュル・ラ・セーヌ」
で学んだ講師の元で修業した小池さん

  le temps naturel(ル タン ナチュレル)
  住所   久万高原町中津5196
  営業日  日曜日(午前10時~午後5時)
  駐車場  あり


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