2021年3月31日水曜日

【農業塾】 農業塾6人が卒業

 野菜栽培の一連の流れ学ぶ


JA松山市の農業塾は3月18日、松山市生石町の営農センターで、第10期生の閉塾式を開いた。当JAの阿部和孝組合長が、塾生6人に賞状や記念品の芽切りハサミと麦わら帽子を手渡した。当JAの生産部会に所属したり、産直市に出荷する塾生もおり、新規出荷者にもつながっている。


塾生を代表し、森雅英さんが「ほ場準備から出荷までの一連の流れを学んだ。今年はブロッコリーを栽培して出荷し、消費者に『おいしい』と言ってもらえることを夢みて、勉強・準備を進めていく」と謝辞を述べた。


同塾はおよそ1年間で24回の授業を行い、松山長なすや白ネギなどを栽培。土づくりや農薬などの基礎知識を学んだ。塾生は「自宅でも野菜を育て、JAの生産部会にも所属し出荷を始めた。収入にもつながり嬉しい」「おいしく食べる方法を考えるようになり、料理にも興味をもった」と話した。

 

塾生を代表して謝辞を述べる森雅英さん

2021年3月18日木曜日

【育苗】 春植え野菜苗21品目32品種を栽培

 生産部会・女性部・消費者に販売へ


JA松山市高井・松前育苗場では4月上旬にかけて、春植え野菜苗11品目17品種の接ぎ木作業を行っている。実生の苗を含めると21品目32品種の野菜苗およそ31万鉢を管理している。同月中旬には生産部会や女性部に供給するほか、同月下旬からは一般消費者用に両育苗場やふれあい産直市福音寺、㈱松山生協12店舗で販売していく予定だ。詳しくは、本誌P16をご覧ください。


高井育苗場では2月初旬から、当JA茄子部会用の松山長なす「庄屋大長」の接ぎ木が始まっており、作業員は本葉2.5枚を残した穂木「庄屋大長」をくさび形に切り、台木の葉柄の基部に挿し込みクリップで留めた。3月初旬にかけて計4回行い、7,000本を接ぎ木した。


高井育苗場の本田美雄場長は「確かな技術を駆使して、良質苗を作り安定供給を図っていく」と話した。

 

ベテラン作業員が、一つひとつ丁寧に接ぎ木をしていきます

2021年3月15日月曜日

【はだか麦】 知名度向上と消費拡大へ

 伊予農生のはだか麦レシピ大好評!


 愛媛県立伊予農業高等学校の食品化学科は10年前から、地元の特産品「はだか麦」の知名度向上と消費拡大に取り組んでいる。


 同校は、特産物を使い地域を活性化させようと、松前町北川原ではだか麦を栽培している大川泰範さんのほ場を見学し、栽培の苦労を学んだ。
これまでにはだか麦粉100%のピザや、ラスク、クッキー、ラーメン、スイーツなどを考案した。ピザやラーメンなどをイベントで販売するほか、地域の幼稚園や小学校の子どもたちと一緒に調理し、交流学習も行っている。


 1年生の時から、積極的に活動をしてきた3年生は「はだか麦のレシピ考案に励む小松高校とリモートができて嬉しい。今後も活動を続け、はだか麦の知名度向上と消費拡大につなげてほしい!」と話す。

 

はだか麦粉100%を使ったピザを初めて教わった1年生

今年はコロナ禍のためリモートで、はだか麦の栽培が
盛んな県立小松高等学校と交流会を行った3年生



2021年3月11日木曜日

【JA】 コロナ差別の根絶に賛同

 シトラスリボン地域へ広がる


 新型コロナウイルス感染者や医療従事者への差別をなくすーJA松山市CS(顧客満足度)向上委員会が取り組むシトラスリボンプロジェクトの輪が、地域に広がってきた。各店舗でキットやリボンを渡しており、興味を持った地域住民がキットを持ち帰るなど、賛同の声が上がっている。当JAは、地域住民とともに住みやすい社会を目指す。


 同プロジェクトは、コロナに感染しても差別のない笑顔の暮らしを取り戻せる社会を目指し、愛媛の有志が取り組み始めたもの。賛同者は、柑きつの色のひもで「地域」「家庭」「職場(学校)」を表現した3つの輪のリボンを作り、身に着ける。


 来店客は「リボンを作り、玄関や車に掲示し意思表示したい。掲示することで差別しないということを自分もより意識するようになるので、この輪が広がってほしい」と話す。

 

窓口でシトラスリボンのキットを受け取る来店客

2021年3月8日月曜日

【営農】 アシストスーツ効果実感

 腰を守り長い営農活動を!



松山市安城寺町の農家、芳之内正幸さん(73)は、アシストスーツを着用し、農作業時にかかる腰への負担を軽減している。同じ悩みを抱える農家も多いことから、当JAへスーツの試着会を要望。農家が最も痛めやすい腰をサポートし、1年でも長い営農活動を目指す。


同スーツは、人工筋肉やバネの動力を用いて、荷物の上げ下ろしや草刈り、施肥時などにかかる腰の負担を軽減するものだ。
芳之内さんは20年前から農業を始め、伊予かんや花き、野菜を栽培している。50代半ば頃から、収穫や柑きつの運搬時に腰への負担を感じていた。

芳之内さんは「スーツを着ると腰が楽になる。新しい農業技術がどんどん出てくるので、スーツを着用して、自身で農業技術を試していきたい。退屈のない人生を送るために、腰を保護して長く営農に携わりたい」と話す。

 

アシストスーツを着用し、腰の負担を
軽減しながら作業する芳之内さん

2021年3月4日木曜日

【農業塾】 冬野菜順調に生育

 JAへ白ネギ出荷も!


JA松山市の農業塾は2月上旬、松山市生石町の実習ほ場で、適期を迎えた白ネギとレタスを収穫した。塾生6人は、白ネギの畝に深く真っ直ぐスコップを入れ、傷つけないように引き抜いた。


白ネギは昨年5月に定植し、追肥や土寄せをするなどして栽培してきた。軟白部分の伸長が少し遅く、1月中旬からの収穫となったが、長さと太さともに順調に仕上がっている。


収穫後は出荷調整や選別を行い、箱詰めをして、当JAへおよそ30箱(2㌔/箱)出荷した。
塾生は「立派な白ネギができ、出荷できて良かった」と出来栄えに満足した。

また、積算温度をもとにレタスの収穫適期の目安を判断することや、収穫時期に合わせた栽培管理方法を学んだ。

 

白ネギを傷つけないよう収穫する塾生



2021年3月1日月曜日

【水稲】対策強化し収量確保

ウンカから米を守る 

 

JA松山市は1月下旬から2月上旬にかけて、松山市・東温市・松前町で水稲の栽培講習会を開いた。計210人が出席し、JA営農指導員が昨年産の作柄や病害虫発生状況と対策を説明した。
 

特に、当JA管内ではトビイロウンカによる坪枯れが2年連続で発生。令和2年産はこれまでで最も早い8月下旬から坪枯れの被害が見られ、極早生から中生品種まで、収穫間近のほ場で多数の坪枯れが起こり、収量が半減したところもあった。
 

これを受け、当JAはこれまでの薬剤よりも、ウンカ類への防除効果が高いサンエース箱粒剤に指針統一を行った。田植時から防除効果を安定させ、害虫の増殖を抑え、米の収量を確保する。

今後、本誌や各支所の購買で、ウンカの発生状況や防除などの情報共有を図る。 

11~2月にかけて水稲の栽培講習会を開きました


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