2020年8月31日月曜日

【JA】 生産者の所得向上へ

独自米を卸業者に直接販売


JA松山市は、生産者がJAへ出荷した米を全量買い取り、独自米として卸売業者に直接販売している。2020年産は前年比2㌫増の8万1,624袋(一袋30㌔)の出荷を見込む。『コシヒカリ』『あきたこまち』を主に、消費動向を踏まえた品種の栽培をすすめ、有利販売につなげる。出荷量を確保し、生産者の所得向上に努める。

今年産は、近年の温暖化により高温障害の影響を受け品質が低下している『キヌヒカリ』の代替品種である『きぬむすめ』『てんたかく』の出荷が本格的に始まる。昨年、当JAで実施した試食会において、キヌヒカリを上回る高評価を得ている。

8月下旬の販売促進会議で、生産者は「生産者が長く農地を守っていけるよう、少しでも高く購入してほしい」と要望し、取引業者は「県内産の米がほしい。販売に力を入れていく」と話した。

取引業者から消費動向の報告があったほか、生産部会長が生育状況を伝えました

2020年8月28日金曜日

【女性部】 女性部が研修会で実感

エーコープ商品っていいね!


JA松山市女性部は、エーコープ商品の良さを知ろうと、本所で購買研修会を開いた。本部役員40人が集まり、JA全農えひめ生活部の加賀田賢一さんがおよそ20の商品とその特徴を説明した。

県内の2019年度人気商品ランキングベスト10も発表され、参加者は熱心にメモをとった。1位の「むしパンミックス」は、原料に国産の小麦を使っており、牛乳や卵を加えて混ぜるだけで手軽におやつ作りができる定番の商品だ。
参加した味生支部の矢野貞子さんは、「県産の裸麦を100㌫使っている『はだかんぼう麦茶』をぜひ使ってみたい」と話した。

 新型コロナウィルスの影響で県外からの業者を招致しない研修となったが、人気商品が当たるゲームをするなどして盛り上がり、多くの参加者が会場で商品を注文していた。


発表された人気ベスト10の商品が当たるゲームで、
景品をゲットし、喜ぶ女性部員

2020年8月11日火曜日

【茄子部会】 実が柔らかく甘みあり

郷土野菜「松山長なす」出荷ピーク 


 JA松山市管内で8月中旬にかけて、郷土野菜の「松山長なす」の出荷最盛期を迎えている。長雨により生育が遅れているが、皮が薄くて実が柔らかく、甘みのある長なすに仕上がっている。11月下旬にかけて、県内や関西方面へ100㌧(前年対比111㌫)を出荷していく予定だ。
 今年産は、4月中旬の寒さと4月下旬から5月上旬の乾燥、梅雨の長雨により生育が遅れている。生産者の徹底した管理により、病害虫の被害が少なく、品質が良い。

 長なすを栽培する松前町中川原の加藤正和さん(62)、高枝さん(60)夫妻は「長なすに傷がつかないよう、剪定や障壁作物『ソルゴー』を植えて防風対策をし、良質生産に努めている。炒めてみそをつけて食べるとおいしいので、消費者の皆さんにたくさん食べてほしい」と出来栄えに自信をみせる。

まっすぐに実った松山長なすを収穫する加藤さん

取材の裏話は、ここをチェック!
「突撃!農家さんおじゃましま~す?松山長なす編」

2020年8月7日金曜日

【シンテッポウユリ】 新規栽培者を応援

ユリの収穫鎌が好評!


 シンテッポウユリの収穫時の労力軽減を図ろうと、市販ののこ鎌で作ったオリジナルの収穫鎌が、新規栽培者に広まっている。JA松山市の岡田明夫専務が当JAで花きの営農指導員だった頃に収穫時の苦労を実感し、十数年前に、立ったまま茎を切れる鎌を完成させた。作業性が向上し労力軽減が図れ、生産者の支援につながる。

 ユリは、新規栽培者が一人で栽培する場合、5㌃でおよそ1万4,000本を収穫する。通常は一本ずつかがんでハサミで収穫するため、足腰に負担がかかる。
収穫鎌は、市販ののこ鎌の刃を取り外して半分に切り、ゴルフのシャフトに取り付けている。市販品より鎌の角度を緩めて取り付けており、収穫時に株への抵抗を少なくし切りやすくした。また、刃を小さくし株の間に入りやすくしたほか、軽いため長時間使っても負担になりにくいのが特徴だ。


 新規栽培者に、収穫鎌の使い方を説明する岡田専務(右)



2020年8月5日水曜日

【久万】久万高原野菜をPR

市場・生産者・JAが一致団結し、売り上げ向上へ


 JA松山市は7月上旬、久万高原野菜のトマト・ピーマン・大根の出荷先である関西や四国市場14社を招き、販売促進会議を開いた。市場関係者に久万高原野菜をピーアールしようと、今年産の生育や出荷状況を説明し意見交換を行ったほか、市場担当者とともに生産者のほ場を巡回した。市場・生産者・JAが一体となり、久万高原野菜の売り上げ向上を目指す。

 今年、部会設立50周年を迎えたトマトは、昼夜の寒暖差を活かした甘味と酸味のバランスの良い味に仕上がっている。市場では量販店への販売が順調に進んでおり、他産地のトマトは4~5月は例年並みの販売高を確保しているため、出荷が始まった同町のトマトも期待できる。

 6月中旬から出荷が始まったピーマンは、4月中旬に積雪があったため5日ほど生育が遅れていたが、気温上昇に伴い、例年通り良質に仕上がっており、市場担当者から好評の品質だ。
大根は、発芽が良好で順調に生育している。今年は平年より5日早い梅雨入りにより、一部で急激に肥大したため、急きょ肥大したサイズの規格を新たに設け、一本でも多く出荷することで生産者の所得向上につなげている。

 同会議に出席した市場担当者は「久万高原野菜の品質は申し分ない」と高評価し、「継続的に一定の量を出荷してほしい」と要望した。

 生産者は「高齢化に伴い、小さな産地になりつつある久万高原町を盛り返したい。少しでも高く販売してほしい」と要望した。


規格ごとに選別する久万高原トマト

2020年8月3日月曜日

【枝豆部会】3粒入り中心、30㌧出荷へ

県内最大産地でエダマメ続々


 県内最大のエダマメ産地であるJA松山市管内の松前町で、エダマメの出荷が続いている。3粒入りのエダマメを中心に、9月下旬にかけて地元や京阪神方面におよそ30㌧(前年対比86㌫)を出荷する予定だ。
今年産は、開花期の5月以降の気温が高く、適度な降雨により、サヤつきが良く全体的に生育も良好だ。

 当JA枝豆部会は松前町の40人がおよそ6㌶で『初だるま』『福だるま』など計5品種を栽培している。20年以上前からエダマメを20㌃で栽培する同町筒井の赤星文人(あかぼしふみと)さん(59)は、「倒れないように株の両脇にヒモを張ったり、排水対策をしたりして良質なエダマメを作っている。今年から栽培を始めた新品種の『とびきり』は、収量が多く色鮮やかで味も良い。塩ゆでがおすすめ」と話す。

収穫作業に汗を流す赤星さん
取材の裏話は、ここをチェック!
「突撃!農家さんおじゃましま~す?エダマエ編」

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