2021年9月17日金曜日

【久万高原トマト】 週1巡回指導へ

 トマト担い手の育成強化


久万高原町とJA松山市などでつくる久万農業公社は、町の特産品である夏秋トマトの担い手の育成に力を入れている。毎年2~3人が就農。メインで現地指導を行う当JAは、これまで月に2回程度ほ場を巡回していたが、今年から週1回に増やし指導を強化する。スムーズに就農できるようサポートし、西日本有数の産地を守っていく。


町は農家の高齢化や担い手不足を解消しようと、1998年に久万農業公園研修センターを開設。トマトなどの施設園芸品目を中心に、2年間の研修を行う。
現地指導は当JAが主体。育苗時から指導を始め、ほ場を巡回して、作業の進行具合や生育状況などを確認する。
来年、就農予定の研修生は「ほ場で生育を見てもらい、助言してくれるので助かる。何でも聞けるので安心して栽培できる」と話す。
研修生は就農と同時に当JAの○久久万高原トマト部会に所属する。JAは研修生のこれまでの栽培実績を把握しているため、就農後も的確な助言がしやすい。


これまで県内外から研修生を受け入れ、就農した生産者は、現部会員78人のおよそ3分の1を占めるほどになった。当JAは「就農後も安心して栽培に打ち込めるよう、研修時からサポートしていく。地域を引っ張る担い手を育成し産地の活性化に尽力する」と話す。

 

研修生(右)のほ場で生育状況を確認し、
管理方法などを指導する営農指導員

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