JAを越え組合員が物的支援
復興の力になりたい―JA松山市石井地区で米や自家野菜を栽培する80代の男性組合員は、昨夏の西日本豪雨で甚大な被害を受けたJAえひめ南に、土のう袋181枚とペール缶7つを贈った。豪雨からの早期復旧を願うほか、台風や水害時などにも役立ててもらう。
きっかけは、JA松山市の組合員が昔仕事で通った場所が被災している映像や、地元の高校生が土のう作りに励む姿をテレビで見て、「力になりたい」という思いが強くなったからだ。
8月17日には、JAえひめ南の職員や同JAのみかんボランティアセンターに集まったボランティア10人が、宇和島市内で土のう作りに汗を流した。ペール缶の内側に土のう袋を入れ、袋の上部を缶に引っ掛けて袋を自立させ、一人ひとりがスムーズに土を入れた。
JAえひめ南は「心温まる支援に感謝し、早期復旧のために活用していく」と話す。
JA松山市の組合員が贈った土のう袋やペール缶を使い、土のうを作るボランティア |