ヘリ防除で営農支援
生産者の労力軽減や農業生産の拡大につなげようと、JA松山市は7月下旬から9月上旬にかけて、無人ヘリコプターを使って水稲の病害虫防除を行った。高齢化や、兼業農家の増加で同事業の利用が増えており、今年度は小野・北伊予・松前・川上地区の希望する480戸、377.9㌶(前年比104.9%)を防除した。
ヘリ防除は、オペレーターの資格を持つ組合員と当JAの職員3人がヘリを遠隔操作し、安全や環境に配慮しながら薬剤を散布する。水稲の品質や収量を低下させるいもち病やカメムシ類などの病害虫の発生を抑える。個人が動噴散布機で防除すると2人以上の人手が必要であるほか、10㌃当たりおよそ15分かかるが、ヘリ防除の場合は2分程度で防除できる。
当JA営農指導員は「今後事業を拡大していくには、近隣住民の理解が必要だ。農家の労力軽減に貢献していく」と話した。
無人ヘリコプターを遠隔操作し、水稲の病害虫防除をします |