地元愛たっぷりの「チェックケーキ」
久万高原町にある愛媛県立上浮穴高等学校のライフデザイン部は、㈳家の光協会が主催する「ザ・地産地消 家の光料理コンテスト」のスイーツ部門に、同町特産の久万茶で作った「チェックケーキ」を出品し、佳作を受賞した。今後も、茶などの特産品をピーアールしていく方針だ。
同コンテストには、同部で祖父母が茶農家の大崎阿実さん(16)と、猪森琴羽さん(16)、入江彩美さん(15)、中田光咲さん(16)で結成した「お茶娘(ちゃこ)」がケーキを出品。特産の久万茶を使うことを決め、先輩から助言を受けながら、「チェックケーキ」の試作を開始した。
同ケーキは、同町特産の久万茶と愛媛県産の卵、牛乳を使用。久万茶の緑茶と抹茶パウダーを練り込んだ生地と、純ココア入りの生地をそれぞれ厚さ半分になるようカットし、3つのサイズにセルクル型で切り抜き、色違いの生地を交互にはめて組み合わせる。縦に積み重ねてカットすると、断面が緑と茶色のチェック柄を織りなす。
当初は、茶葉をすり鉢で細かくし生地に混ぜ込んだが、苦みや茶葉が口の中に残ったため緑茶とパウダーに変更した。生地の接着に生クリームを使うことやセルクル型を使って型を取ること、甘すぎないように生クリームの砂糖を減らすなど、5~6回ほど試作して、2ヵ月かけて納得の品を完成させた。
大崎さんは「祖父母が茶農家なので、お茶を使おうと思った。祖父母に受賞を伝えたら嬉しそうだった。地元に貢献できたと思う」と微笑んだ。
佳作を受賞した上浮穴高校生作の、特産の久万茶などを使った「チェックケーキ」 |
チェック柄になるよう、色違いのスポンジを組み合わせていきます |