“まつやまみかんボランティア”が活躍
JA松山市と松山市は、JAえひめ中央と共同で、西日本豪雨で被災したかんきつ農家を支援する「まつやまみかんボランティア」の活動を行った。同市が市内から募集したボランティアや同市、愛媛県職員、JA職員有志が、12月1日から23日の土・日曜日にかんきつを取り除く作業などを手伝った。作業支援を通して、復興を後押しする。
同活動は、収穫シーズンを迎えても被災地ではモノレールの復旧や土砂の撤去作業が続いているため、農家をサポートしようと、市内在住の15歳以上を対象にボランティアを募集した。
期間中は、興居島や中島などで、1日当たり30人のボランティアが作業した。
JA松山市のかんきつ農家3人の園地にもボランティアが入った。
初日には、土砂が流入しスプリンクラーやモノレール、樹体が流出し、およそ20㌃が被災した泊地区の園地に、地元の大学生である新岡明浩さん(21)とJA職員がボランティアに入った。防除や摘果ができず、出荷できない7㌃分の伊予柑の園地で、一つずつ伊予柑をハサミで取り除く作業にあたった。
参加した大学生は「実際に被災地に来て被害の大きさに驚いた。作業は大変だが、少しでも農家さんの役に立ちたい」と黙々と作業し、全ての伊予柑を取り除いた。
支援を受けた農家は「来年度に少しでも良質な伊予柑をならせるための大事な作業を、手伝ってもらえて本当に助かった」と話した。
出荷できない伊予柑を全て取り除く“まつやまみかんボランティア” |
土砂が流入し、モノレールやスプリンクラーなどが流され、今もなお復旧作業が続く園地 |