病害を防ぎ安定生産へ
JA松山市は毎年、裸麦『ハルヒメボシ』の播種が本格化する11月状中旬を前に、裸黒穂(はだかくろぼ)病などの病害による品質低下を防ぎ、安定生産につなげるために、種子消毒を行っている。
種子消毒は、当JA営農指導員などが松前町の種子センターで種子粉衣機を使い、薬剤を種子に均等にまぶす。被害が深刻な裸黒穂病は、穂が黒くなり収穫できなくなるほか、周辺の健全な穂にも感染する。さらに、感染した穂の種子を次年度に播種すると、穂が形成される際に再び黒穂となる。感染拡大を防ぐには種子消毒が有効だ。
当JAは10月中に、希望する生産者の種子を計21㌧消毒した。同月21日には、地域の生産者から麦の種子消毒や播種、麦刈りを請け負う農事法人・徳丸生産組合が4140㌔の種子を同センターに持ち込んだ。代表理事の弓立俊正さん(69)は「今後も種子消毒などの作業を請け負い、農家の負担を軽減していく」と話した。
JA松山市と徳丸生産組合が裸麦の種子消毒を行いました |