地域全体で花を育む
松山市高井町の高井農地維持保全会は毎年、環境整備の一環として、地域の子どもたちや農業者、各組織が連携し、遊休農地に景観植物を植栽している。地域全体で農地や環境を守る意識の向上や地域の活性化、地域住民との交流の場として一役買っている。
同保全会は、国の多面的機能支払交付金を活用し、同取り組みを始めて今年で6回目になる。
10月19日には、同町の遊休農地8.5㌃に64人の子どもや地域住民が集まった。小雨が降る中、参加者は道路に面している3㌃に手際よくチューリップやビオラ、パンジーを計1020株植え付けた。同保全会は事前に、参加者が植栽した圃場の中心に白色の葉ボタン110株を使って「たかい」の花文字を作ったほか、残りの5.5㌃に菜の花を播種した。
同保全会の代表である池水武光さん(71)は「和気あいあいと植栽ができ、子どもたちが土に触れる良い機会になった」とほほ笑んだ。
JA営農指導員(中央)に教わりながら作業する参加者 |
子どもや地域住民が協力して、景観植物を植栽しました |