フルサービスで携行缶給油に対応
JA松山市の給油所はフルサービスを提供し、農機具に使うガソリンなど、携行缶給油が必要な農家などの利便性向上に一役買っている。ただ、今夏発生した京アニ放火事件の影響で、セキュリティを強化するために、購入者に販売記録の記入などを求めるようになり、戸惑う人も多く利用者の理解が欠かせない。
当JAは消防庁から要請を受け、9月から購入者に身分証の提示と使用目的、販売記録の作成を求める。
当JA川上給油所に訪れた東温市の80代の米農家は「挨拶する仲で絆があるけん、他ではなくJAを利用している。燃料の使い道も知っとるのに、販売記録を書くのは違和感がある。決まりやけん仕方ないけどね」と戸惑う。
販売記録の記入が浸透するには、時間がかかる見通しだ。当JA資材部の田所東洋志部長は「利用者に理解と協力を得ながら、販売していく」と考えを示す。
フルサービスの強みを活かして、携行缶給油をするJAの給油所 |