郷土野菜を県内外に80㌧
松山長なすの県内有数の産地である、JA松山市管内で7月下旬から8月にかけて、松山長なすの出荷最盛期を迎えている。皮が薄くて実もやわらかく甘味のある仕上がり。11月下旬にかけて、県内や関西方面におよそ80㌧(前年比118㌫)の出荷を見込む。
当JA茄子部会は、松山市・松前町・東温市の50人がおよそ2.2㌶で、『庄屋大長(しょうやおおなが)』という品種を栽培している。今年産は、4月上旬と5月上旬の寒さにより生育が停滞し、梅雨入り以降の日照不足の影響で花数が少なく生育は遅れ気味だ。病害虫の発生は少ないほか、生産者の早期の追肥や適期収穫など徹底した管理により、良質な松山長なすの出荷につながっている。
松山市福角町の岡本勝(まさる)さん(64)は7㌃に220株を定植し、一文字仕立てで栽培する。追肥や潅水を適期に行い、真っ直ぐな松山長なすを出荷する。11月上旬にかけて、4㌧を出荷する予定だ。
「今年はよくできた」と収穫に汗を流す岡本さん |