2019年2月12日火曜日

【JA】 レタス産地を守る

トンネル支柱打ち込み作業を支援!


 JA松山市は今年度、レタス部会員を対象に、専用の機械を使ったトンネル支柱を打ち込む支援事業を、試験的に取り組み始めた。作業時間は10㌃当たり3時間弱と手作業とほぼ同様だが、同JAが請け負うことで、生産者の労力軽減や品質向上、作付け面積の維持・拡大につなげていく方針だ。

 同支援は、高齢化が進んでいる現状を踏まえ、生産者や作付け面積の減少に歯止めをかけようと、導入した。JAバンクえひめJA農業応援事業を活用し、ダンポールと整形支柱用のトンネル支柱打ち込み機を1台ずつ購入。生産者は必要な支柱などを用意し、同JAが10㌃当たり1万円(税込)で受託し、11~12月にかけて作業する。
 同JAが支柱打ち込みを支援することで、生産者は同時期に並行して行う早生品種の収穫や出荷調整、病害虫防除などの作業に専念でき、品質の向上につながる。
 同部会は松前町の43人が、およそ13㌶でレタスを栽培する。10月中旬から5月中旬にかけて長期出荷し、およそ3万8000㌧を見込む。

 同JAは今年度、大規模農家2軒、1㌶でトンネル支柱の作業支援を行った。事業を利用した松前町大溝でレタスを栽培する農事組合法人「ほのぼの農園」の代表、髙市眞一さん(65)は、同JA営農指導員にトンネル支柱の高さや位置などを伝え、作業を依頼した。
髙市さんは「作業員の高齢化が進んでいるため、膝や腰に負担がかかる支柱設置を請け負ってもらえて助かっている。機械だと支柱の高さや間隔が均一になり、ビニールの被覆などがしやすくなる。労力軽減や栽培面積の維持、品質向上につながる」と話す。
 同JA営農販売部の川端俊平課長補佐は「今後は作業時間の短縮を図るほか、計画的に作業し3㌶を目標に作業支援していきたい」と話す。


専用の機械を使ってトンネル支柱を打ち込むJA職員

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