粟を播種し、9月下旬に収穫
新嘗祭に献上する精粟の献穀者に選ばれた松前町西古泉の福島清繁さん(72)は6月9日、同町の神社で粟の播種式を行った。神事を執り行い、粟の種子を播いて、豊作を祈願した。収穫は9月下旬頃で、調整作業などを行い、10月に皇居へ献納する予定だ。新嘗祭は宮中の儀式の一つで、天皇が新穀をにすすめ自らも食し、その年の豊作に感謝する祭りだ。
式には、地域住民や関係機関、JAなど計31人が出席。福島さんや森映一組合長など計5人が、宮司から粟を受け取って播いた。福島さんは妻の和子さん(70)とともに、5㌃で粟を栽培する。「県の代表として、今まで培ってきた農の心と技を活かし、管理してく」と力を込めた。
粟の種子を播種する福島さん(手前) |