「農の匠」巡回指導
JA松山市が取り組む、ベテラン農家が生産部会の新規栽培者に技術を伝承する「農の匠」事業で、久万高原トマトの匠は6月24日、巡回指導を行った。新規栽培者6人を巡回し、草勢や潅水、摘果など管理方法を助言した。栽培技術の高位平準化を図り、品質や収量を向上させ、産地の維持・拡大につなげていく。
トマトの匠は、中嶋豊さん(70)と大野千代利さん(74)が担う。匠は分担して、JA職員と就農1~2年目の生産者のハウスを訪れ、作業の進み具合を確認。草勢や病害虫の発生状況などから、管理方法をアドバイスした。大野さんは「収穫までの樹づくりが大事。今のところ概ね順調」と話す。
新規栽培者は「就農前の研修時より、樹が太く勢いが強いので、管理方法が分からず困っていた。アドバイスをもらえて参考になった」と安堵する。
管理方法を新規栽培者(右)にアドバイスする匠の大野さん |